Cafepedia(カフェぺディア)とはcafe+encyclopedia(百科事典)を合成したもので、「百科の学術」つまり生物や物理、文化や社会、芸術や音楽…etc様々な「科学」をキーワードに、様々な方々を語り手に迎え、知的好奇心をくすぐる様々な話題をつまみにして、おしゃれなカフェで飲み物を片手に楽しい時間をすごそうという企画です。

カフェに参加している人だけでなく、その場に居合わせたお店のお客さん全員が、「科学」の話をBGMにお酒を楽しめるような雰囲気を生み出す。科学夜話”Cafepedia(カフェペディア)”はそんな粋な空間を目指しています。

2008年5月24日土曜日

第四夜 「ミクロの世界から人生をみる~細菌の生態系~」

5/22、Cafepediaの第四夜を開催しました。

今回は「10の-6乗」つまり100万分の1、μ(マイクロ)の世界の話です。
と言ってもなんのことやらですが、
語り手の谷口先生のお話より
漢字文化圏の数字の単位では小さい方へと進む単位は
「分(10の-1乗、0.1)、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静(10の-24乗、0.000000000000000000000001)」で表記されて、10の-6乗の単位は「微」となります。
つまり、「生物」の世界の話です。
「微」という漢字にそんな意味が込められていたなんて…漢字って深いなーと感心してしまいました。


これまでのCafepediaは仕事帰りの社会人の方々が多く参加されていましたが、今回はなんと幼稚園帰りの幼児が参加!家庭的なCafepediaの雰囲気もなかなかよろしいものです。


語り手の谷口先生は近くのホテルを予約しての参加!今夜も夜が長くなりそうです…。

creamでの食事と談笑を楽しんだ後は
いよいよCafepediaの開始です。


砂浜に残る足跡の写真と詩「足跡(Footprints) マーガレット・F・パワーズ」から話ははじまりました。谷口先生がこの研究の世界に入ったいきさつから、ミクロの世界の研究と自身の子育ての世界との往復の生活、そして、子、孫と世代が巡り、そこから先生自身が見出しつつあること。今回の「ミクロの世界から人生をみる」はそうやって話が進んでいきました。

身近な感染症の話では、常日頃、土壌動物探しに土いじりをしたり、昆虫探しにやぶの中に無用心に入っていく管理人にとっては「俺、やばいかも…」と不安になってしまいました。

消毒した手としなかった手での微生物の繁殖状況のサンプルです。



これを見て、じっと自分の手を見つめてしまったのは私だけではないはずです。


リアルな微生物の世界の話のところどころで語られる「生命とは」や人間という存在についての先生自身の考えはとても重みのあるものでした。


今回の話は人生としての科学というべきでしょうか?「科学の話」を超えた何かを感じました。講演後も谷口先生の周りは多くの参加者でにぎわっていました。

管理人も一段落ついて、Cafepedia恒例の(?)語り手を囲んでの酒宴 in Creamに参加しました。前回の語り手、赤星先生も講演から引き続き酒宴にご参加いただきました。Cafepediaという場が広がって行きますねー。

さて、その酒宴ですが…私がこの世に生を受ける前から、研究そして親としての生活をすごしている谷口先生の感覚は恐ろしいほどの鋭さで、ズバズバと私という人間の本質を見抜かれ、お酒を飲むしかなかった管理人でありましたが、自身を見つめることで今後のCafepediaについても新しいひらめきが生まれそうです。

気づけば午前2時…。

閉店時間を過ぎてたのでは…。Creamのマスター、最後までおつきあいいただきありがとうございました。今後は日付が変わる前には終了します(たぶん)。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

さっすが谷口先生!!
最初の足跡の話から、今日は哲学と細菌学の融合か?と新鮮な感動を覚え、最後まで谷口節でザクリと切り込んでいくお話しがとても痛快でした。
女性であり子育てすることを細菌学者として科学的な視点で見る。同性としても非常に共感しました。
で、裏カフェペィアでの千里眼の披露、恐れ入りました。
さて、さらなる飛躍の時が楽しみです!!

匿名 さんのコメント...

 谷口先生からは、人生の(研究も)修羅場を何度も乗り越えて来られたオーラが会場をつつみ、自分ももっとがんばって生きなくちゃ・・・うまく言えませんが・・・そう強く感じました。封建的な医学分野を、しかも女性が切り開いていかれたのには、それは男性の私にはわからないたくさんの苦労をされたものと思います。私もがんばらなくちゃね。
 このカフェペディア、毎回、脳の違う部分が刺激されて、とても新鮮です。