このポスターのフクロウは、今回の語り手であるアイヌの詩人であり、古布絵作家でもある宇梶静江さんの作品である古布絵「シマフクロウとサケ」の表紙です。
古布絵とは古い布にアイヌ刺繍をほどこしてたもので、宇梶さんの作品ではアイヌの伝承話が描かれています。
今回のテーマは「アイヌの”ウフフ話”」?ウフフ話とは何…事前確認によると”猥談”だということです。カフェペディアで”猥談”、十夜にして新しい領域に突入です。カフェペディアってなんでもありですね。
いつものように会場をセッティングしていたのですが、開始早々、自称35歳(実際は70うん歳)の宇梶さん「みんながこっちを見るからドキドキして話せないよー。」
ということで、急遽、イスを車座にセッティング変更!
カフェペディア、またもや新しい展開です。
それではウフフ話を…。が、宇梶さん「話そうと思って話す話じゃないよー。」
確かにそうです。いきなり猥談をはじめられても、正直戸惑ってしまいます。
今まで気づきませんでしたが、観客と同じように語り手も緊張するのです。語り手と一体となって語りの場を作り出していくことがカフェペディアに必要なことだと感じました。
車座になって、お酒と会話を交わしながら、ぽつりぽつりと話は広がっていきました。
アイヌの歴史、差別されることで伏せてきたアイヌの文化、関東での生活を経てアイヌであることを表現できるようになった宇梶さん自身の心の変化・・・
アイヌにとっての猥談、性というもののあり方も語っていただきました。アイヌの村落ではみんなが囲炉裏を中心にして語り合うそうです。猥談はそのコミュニケーションの流れの中で語られるものだそうです。
囲炉裏を囲んで大人は猥談で盛り上がり、傍らで子どもたちは遊んでいる。そんな中で現代のように隠されてゆがんだ”性”ではなく、自然なものとしての”性”のあり方を身に着けていく。
こんな話を聞いて、自然とともに生きるということは、単に生きる糧を自然から得て暮らす生活ということだけではなく、”生きる”こと全てを自然なこととして理解していくことではないだろうかと思いました。
講演(?)終了後は囲炉裏端でのお話に少し近づけたような気がします。

最初に紹介した古布絵、宇梶さん62歳にしてはじめたそうです。新しいことをはじめるにはきっかけとなる好奇心とそれを続けるエネルギーが必要です。年齢に関係なく、人間はそれを持ち続けることができる。
帰り際に宇梶さんと握手を交わしたとき、その手はやわらかな力強さを感じました。握手をしてそのような感覚を得た方は初めてです。何か熱いエネルギーが自分にも流れ込んでくるような気がしました。
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