Cafepedia(カフェぺディア)とはcafe+encyclopedia(百科事典)を合成したもので、「百科の学術」つまり生物や物理、文化や社会、芸術や音楽…etc様々な「科学」をキーワードに、様々な方々を語り手に迎え、知的好奇心をくすぐる様々な話題をつまみにして、おしゃれなカフェで飲み物を片手に楽しい時間をすごそうという企画です。

カフェに参加している人だけでなく、その場に居合わせたお店のお客さん全員が、「科学」の話をBGMにお酒を楽しめるような雰囲気を生み出す。科学夜話”Cafepedia(カフェペディア)”はそんな粋な空間を目指しています。

2009年12月16日水曜日

第二十三夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・関門海峡たこのラグーとエリンギのパスタ
・ソーセージと野菜のポトフ(バケット付き)

●デザートセット \750(1drink付)
・りんごのチーズケーキ
・栗のパウンドケーキ
・クルミのガトーショコラ

●3種のカナッペプレート \1100(1drink付)
・鶏レバーペースト、ロースハムのムース、きのこのソテー
※プレートのみご注文の場合 \750

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年12月8日火曜日

お知らせ! 第二十三夜開催!

もう12月です。2009年もカフェペディアを通じて、いろいろなテーマに出会うことが出来ました。
今年最後の開催となるカフェぺディアのテーマは「臨床心理学」!
語り手は菊池 悌一郎さんです。

前回のカフェペディアではチンパンジーとヒトの比較を通じて「心」をキーワードに話が展開しました。
今回は「心」を臨床心理学の世界から覗いてみたいと思います。

私、管理人ですが、臨床心理学と言えば、フロイト、ユング・・・程度しか知りません。というより、その言葉は知っていますが、内容はというと「?」です。
今回は、”知の巨人”と呼ばれるグレゴリー・ベイトソンの思索をたどり、臨床心理学の世界に触れてみます。
グレゴリー・ベイトソンという方ですが、今回の語り手の菊池さんから、お伺いするまで全く知りませんでした。著作には「精神の生態学」、「精神と自然」などがあるのですが、タイトルからして、生物系好きの管理人はかなり惹かれています(未読ですが・・・)。

今回も好奇心が燃える熱い夜になりそうです。

第二十三夜  「知の巨人、ベイトソンからはじめる臨床心理学超入門!」

語り手 菊池 悌一郎さん
     (九州工業大学保健センター准教授 臨床心理士 )

開催日時  平成21年12月17日(木)
        18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~

「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は12/15日(火)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

報告書 第二十二夜「チンパンジーからヒトをみる」

 11月15日(日)、京都大学霊長類研究所の友永雅己さんを語り手に迎え、科学夜話Cafepedia第二十二夜を行いました。


 これまでの私の偏った認識では霊長類研究所&チンパンジーといえば、コンピュータ画面の前で出される課題をクリアするチンパンジーのアイであり、「チンパンジーがどれだけ頭の良さを研究している。」と思っていました。が、今回のカフェぺディアで友永さんのお話を伺い、そのが全く間違っていたことを認識しました。

 研究の目的は「ヒトの心はどのように進化してきたか?」という所にあります。
 進化の過程で500~600万年前に枝分かれしたチンパンジーの「心」を調べ、その共通点を知ることで共通祖先の「心」を知ることができるのです。

 ここで疑問です。「心」とはいったい何だろう…?
これを誤解すると霊長類研究所での研究を大きく見誤ってしまうような気がしました。


 広辞苑によると「心」はいろいろな意味が挙げら得ていますが、「人間の精神作用のもとになるもの、その作用」、続けて「知識・感情・意志の総体」とあります。今回のカフェペディアでの話しを聞く前なら、ふむふむそうかと納得してしまいますが、この広辞苑の意味ではいまいち自分の中でしっくりきません。

 「ヒトとチンパンジーの”心”は系統発生的な流れでつながっている。また、ヒトとイルカの”心”が似ているとすれば、それは同じような環境圧の中で発達してきた多様性の収斂である。」という友永さんの表現で”心”の定義がぼんやりと浮かんできました。

 「チンパンジーに心がある、イルカに心がある」と言うと多くの人は人間と同様に捉えて、チンパンジーやイルカがどう考えているのか知りたいと思ったり、彼らに人間である自分の感情や思考を反映させてしまいます。
 霊長類研究所での研究における”心”とは生存していくための特徴の一つ、例えば足が速かったり、力が強かったりなどといった能力として理解すべきなのかなーと思います。

 自然界の中で生き残っていくために、群れを構成する戦略をとる生物にとって集団を維持することは重要なことです。しかも集団を構成する個体の寿命が長ければその群れを構成する年代も多様になり、その中で集団を維持していくためには、「他者は?自分は?」といったように関係性を維持する必要があると思います。その関係性を維持するのがコミュニケーション手段であり、さらに複雑な社会集団の中で複雑なコミュニケーションを成立させるのが”心”という能力であるのではないかと思います。
 うまく表現できてないような気がしますが、要は人間主体的な意味での”心”ではないと思います。


 チンパンジーからヒトへという進化の時間軸とは別に発達の時間軸でチンパンジーの「心」の発達を調べている話も伺いました。
 チンパンジーの子どもは成長するにつれて、ほほえんだり、見つめあったり、視線を追ったりするようになりますが、私とあなたのコミュニケーションを超えることはないそうです。
 ヒトは他人が何を考えているのか想像します。これはヒトに特有の能力でああるようです。つまりは他者が”心”を持つ存在であるという認識があるというわけです。
 
 それでは他者の”心”を知ろうとすることができない(する必要がない?)チンパンジーは私、つまり自己の認識はあるのだろうかということで、チンパンジーに鏡を見せる実験の紹介がありました。チンパンンジーの額におしろいを塗り、鏡を見せると、ある程度成長したチンパンジーは鏡に見ながら額についたおしろいをとろうとします。つまりは鏡に映ったものが自分であるという認識があるということです。

 ふと思いました。自己の認識のない生物はいるのだろうか?自己認識がないとはどういう感覚なんだろう?自己認識がないということは自然の流れとの一体化?無為自然ということでしょうか?自己認識のない生物は無為自然の境地にいるということ…?などとあらぬ方向へと思考が巡っていきました。


 人間は群れで生活をしなければならなくなり、個体間の関係を解決する。他人と付き合うための能力として"心”を発達させてきた。これは社会的知能仮説というそうです。群れで生活する生物は人間以外もいます。群れの大きさだって人間以上の大きさをつくるものだっています。例えばアリとか?(アリは血縁関係で結びついているから、ちょっと違うかな・・・。昆虫を見てると”心”がないほうが群れの統率はうまくいくような気もします。)
 その中でなぜ人間はこれだけややこしい”心”になってしまったのか?そうなる必要性はどこにあったのか?これって過剰進化なのでは?いやいや、過剰に発達した脳の副作用ではないか?本当は群れを維持するのに”心”という能力は必要なかったりして…。などといろいろと考えてしまいました。これも”心”の作用かな?


 今回の話の最初に、「チンパンジーの”心”を研究するにあたっては、まず第一にチンパンジーが群れの中で生活している。つまりできるだけ自然に近い状況で暮らしていなければならない。そうでなければ健全なチンパンジーの”心”の状態は調査できない。」と語っていただきました。

 最近、人間生活において心の病というものが増えているのは、健全な生活、社会ができていないからなのかもしれません。しかしながら、現代の社会システムのあり方が人間の生存戦略であるのであれば、その社会システムに我々の”心”は適応していくのかもしれません。その適応方法とは?もしかするとSFでよく描かれているような”自己”、”他者”がない存在になるのかも・・・などとあらぬ方向へと思考が走ってしまいました。

 今回のカフェペディアのテーマは”心”というもっとも身近で、もっとも不明な存在であったが故に、自分の中でもいろいろと考えることがあり、さらに”心”というものがわからなくなってしまいました。”心”を考える本体が"心”なんだからわからなくって当たり前かもしれません。っと、こう書いていて”心”の定義があやふやになってしまいました。今回の報告書も非常に難解なものになってしまいました。

2009年11月15日日曜日

第二十二夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・紫咲米入りえびとしめじのピラフプレート
・ベーコンとブロッコリーのトマトソース

●デザートセット \750(1drink付)
・バナナのチーズケーキ
・栗のパウンドケーキ
・クルミのガトーショコラ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年11月9日月曜日

お知らせ! 第二十二夜開催!

いつも急ですが、第二十二夜開催のお知らせです。
今回は、「ヒトの心とは一体なにものか?」という問いをヒトとチンパンジーとの比較を通じて解き明かす研究を行っている京都大学霊長類研究所の友永 雅己さんを語り手にお迎えしての開催です。

「心」と言えば、一休宗純の歌「心とはいかなるものを言ふならん 墨絵に書きし松風の音」を思い浮かべます。いまだに私にとってはなんとなくわかりそうで、わからない歌です。今回のカフェペディアで「心」を知るきっかけが得られることを楽しみにしています。

第二十ニ夜 「チンパンジーからヒトをみる」

語り手 友永 雅己さん
     (京都大学霊長類研究所 思考言語分野 准教授 )
     http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/koudou-shinkei/shikou/staff/tomonaga/indexj.html#top
     http://www.jsps.go.jp/jsps-prize/data/ichiran_2nd/2_tomonaga.pdf
     http://homepage3.nifty.com/~jmc/priken/yoshi47/tomonaga.html

開催日時  平成21年11月15日(日)
        18:00開場~
        19:30語り手の話~
        20:30フリータイム~

「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~     自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は11/13日(金)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

報告書 第二十一夜「アフリカでわしも考えた~動物園長の旅行記~」

10月19日(月)、到津の森公園の岩野俊郎園長を語り手に迎え、科学夜話Cafepedia第二十一夜を開催しました。

今回は福岡地域の様々な施設の学芸員の方々が行っている「知のネットワーク」という取り組みとの協同開催ということで遠方からも多数の参加者がカフェに集まりました。


と、いっても普段と違っているのは語り手の話の前に「知のネットワーク」の取り組みの紹介と「カフェペディア」について言いだしっぺの私が話をするはめになってしまったという点です。話をした本人は軽~く話をしたつもりだったのですが、後でみなさんから「熱く語っていたね」との感想・・・。

さて、いよいよ岩野園長の出番です。
会場前面のスクリーンにはタイトルにふさわしくアフリカの写真が映し出されています。
が、話は岩野園長が「アフリカでわしも考えた」ではなく「ずっと考えてきたこと」ではじまりました。


岩野さんが園長をつとめる到津の森公園は民間運営から市民運営へと生まれ変わった動物園です。
その変化の中でこれからの動物園はどうあるべきなのか?そんな園長の「問い」とそれに対する園長が考え、見出した「答え」の話は聴き手をひきつけていきました。

以下の文章は私の曖昧な記憶と自分自身の解釈で記載しておりますので、実際に語られた内容とズレがある可能があることをご了承ください。

園長→「これまでの動物園はめずらしい動物がいる場所。そんなみんなのイメージがくずれない。」
確かに子どものころ、私にとっての動物園は絵本や図鑑に出てくる動物がいる場所でした。ゾウがいる、ライオンがいる、キリンがいる。本の中に出てくる動物が動いている。それに驚く場所でした。でもそれは本当にゾウやライオンやキリンだったのでしょうか?

話は園長が好きな梅原猛さんの「隠された十字架」の話になります。
園長→「われわれはものごとを一面から見がちであるが、裏側から見ると違う面が見えてくる。それが大事だ。」
なんとなくわかりますが、それと動物園がどう関係するの?とそのときは思っていました。


園長→「動物園で人はキリンやゾウという形しか見ない。ゾウの裏側を見る。どうすればいいのか?
ゾウをひっくり返して何かが見えるようにしたい。みんなの持つ動物園の固定概念を崩したい。」
「ゾウの裏側を見る」、「ゾウをひっくり返す!」どういうことだろう・・・。今、この報告書を書きながら考えてみると「ゾウの裏側を見る」には見る側が視点を変えなければなりません。「ゾウをひっくり返す」にはゾウを見せる側(見せるというのが正しい表現か自信がありませんが)が見せ方に対する考え方を変えること。つまりは見る側、見せる側、両方が変わる必要があるということなのではないでしょうか?

そのためにはまずどうするべきなのか?
園長→「動物園がいかに自然破壊を行ってきたか?ということを知る必要がある。」
チンパンジーを連れてくるのに動物園という環境に適応しやすい子どもをつれてくる必要がある。群れから子どもだけをつれてくるのは無理。群れを殲滅させて子どもを連れてくる。これまでの動物園がやってきたのはそういうことである。」
これはほとんどの人が今まで知らなかった、というより気づかないふりをしていたことだと思います。肉を食べるのにそこに屠殺という作業があるのを気づかないふりをしているようなものだと思います。


園長→「ゾウやチンパンジーを見たい=個体を見たい、そうではなく、形ではない生命があるものを生命があるように見る。」
ここまで話を聞きながら、前回のカフェペディアで岡本さんが語っていただいた量子の世界の話を思い出しました。
「量子の世界とはモノではなくコトである。」
園長の言う「生命があるものを生命があるように見る」ということはどういうことだろう?
”モノ”と”モノ”の間に”コト”があるのではなく”コト”があって初めて”モノ”であることができる。
社会生活を行うチンパンジーが群れから切り離されて育てられた時、うまく繁殖ができないそうです。なぜか?群れと言う社会生活の中で学ぶ繁殖行為を学ぶことが出来ないからです。
つまり社会生活という”コト”があって、チンパンジーという”モノ”になりうるということではないでしょうか?

さらに話は続きます。
園長→「これまでの動物園は「楽しむ」アミューズメントであった、「楽しむ」ために「知る」に立ち戻り「楽しむ」必要がある。」
これは、論語にある「之を知るものは之を好むものに如かず、之を好むものは之を楽しむものに如かず」ということを反対方向にたどれば本当に「楽しむ」ためには「知る」という過程が必要であると言えるのではないでしょうか?

園長→「動物園のzooの語源はzoologyであるが現在の動物園にはロジックなところがない。」
園長を疑ったわけではありませんが、ちょっと調べてみました。
zooは zoological garden を略した言い方でzoologyの語源は、ギリシャ語でΖωο("animal") +λογος ("logos")だそうです。では"logos"とは・・・言葉、論理、真理の意味です。
「動物の論理」とは・・・学問的に動物を知るだけが動物を知ることではないような気がします。むしろ「動物の真理」としてのzoologyつまり、園長の言う「生命があるものを生命があるように見る」ことだと思います。これはどういうことか・・・?
語りの時間終了後のフリータイムで園長と、「チンパンジーは人と同じように道具を使うことができる」とか、どうしても人と比較して動物を見ようとする。それぞれの動物はそれぞれが自然界で生きていくためにその能力を持つ、そのことに目が行かないというような話をしました。
ぼんやりとしかイメージできませんが、生命があるように見るというのはそういうことなのかなーと思います。

園長→「二本足で立つレッサーパンダは立つのが当たり前、頭を抱えるクマはノイローゼである。それを売り物にするのはものだけを売っているだけである。動物園は行き詰っている。
チンパンジーのパン君がいかに哀れであるかを知らないと前には進めない。
パン君は社会生活を行うチンパンジーとしては繁殖できない。
チンパンジーの形をした化け物である。
チンパンジーの生活ができないのにそれをチンパンジーだと思う。
これは”もの”を見ているに過ぎない。僕らが見ているものの裏側を見る必要がある。」

ここまで、スクリーンの映像は最初と全く変わらず園長の話にみなさん引き込まれていました。
と、ここで「アフリカの話も・・・」
ということで岩野園長が岩野園長の視点で撮影した様々なアフリカの写真を見ながら、「アフリカで考えた」ことを話していただきました。


最後に岩野園長が描く、「日本人のための動物園、日本人の感性をふるわす動物園」。私が思い浮かべたのは水墨画や花札に描かれる動物の姿だったのですが、正しいイメージだったのでしょうか・・・?


いつものように講演後にはフリータイムということで岩野園長と話込んだのですが・・・。私が園長を独占してしまい申し訳ありませんでした。

2009年10月16日金曜日

第二十一夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・ソーセージとじゃがいものグラタン(バケット付き)
・海老とホウレン草のトマトソースパスタ

●前菜3種プレート \1100(1drink付)
 ※プレートのみのご注文は\750
・蒸し鶏とセロリのサラダ、ロースハムのムース、エビの春巻

●デザートセット \750(1drink付)
・キャラメルチーズケーキ
・栗と抹茶のガトーショコラ
・紅茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~21:00の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年10月14日水曜日

お知らせ! 第二十一夜「アフリカでわしも考えた~動物園長の旅行記~」

秋も深まった第二十一夜のカフェペディアは到津の森公園の園長、岩野俊郎さんを語り手に迎え、動物園長が”アフリカ”という空間を通じて考えたあれやこれやを伺います。


先日、管理人が打ち合わせのため到津の森公園の岩野園長のもとにうかがったのですが、話が盛り上がってしまい、あっという間に2時間経っていました・・・。

話し出したら止まらない熱中人、岩野園長を楽しみましょう。(語りの時間内に収まらないかもしれませんが・・・)

今回はちょっと趣を変えて「知のネットワーク」(http://www.f-museum.net/)構築という取り組みとの協同開催で行います。タイムスケジュールが普段と少し違いますので、ご確認ください。

成り行き上、なぜか管理人も「科学夜話Cafepedia」についての話をすることになってしまいました。いつもは語り手の話を楽しむだけの気楽な立場だったのに・・・。これからネタを考えます。

第二十一夜  「アフリカでわしも考えた~動物園長の旅行記~

語り手 岩野 俊郎さん
     (到津の森公園 園長 )
     http://www.kpfmmf.jp/zoo/
     ウィキペディア

開催日時  平成21年10月19日(月)
        18:00開場~
        19:30「知のネットワーク」&「科学夜話Cafepediaのひみつ」の話~
        20:00語り手の話~
        21:00フリータイム~

「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~21:00 ドリンクのみご注文できます。
      21:00~     自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は10/18日(日)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年10月13日火曜日

報告書 第二十夜「金子みすずの不思議とアトムの世界~量子の不思議とリアリティー~」

9月29日(火)、語り手に九州工業大学大学院工学研究院で基礎科学系・量子物理学部門の教授をされている岡本良治さんを迎え、科学夜話Cafepedia第二十夜を開催しました。

今回も報告作成までに時間がかかってしまいました。
なぜか・・・?

正直に言うと今回のカフェペディアで自分の中に生まれたアイデアをうまく言葉に表現できなかったからです。
カフェペディアの夜に生まれたぼんやりとしたアイデアをしっかりとつかむためにいろいろ本を読みました。開催前にもいろいろと量子力学関連の本を読んでみましたが、???の部分が多く、その部分は放っていました。しかし、今回のカフェペディア開催後にぼんやりとつかめたイメージで改めて本を読むと???の部分が少し解消されました。(その分新たな???が生まれたのですが…。)
そういうことですので今回の報告書では、カフェペディアでの話とその後に読んだ本で出会った内容が混在していると思いますがご了承ください。また、理解し間違えている部分もあろうかと思います。その際にはコメントにてご指摘修正していただけるとありがたいです。

前置きが長くなってしまいました。

今回の量子の世界の話、最初は原子や電子よりも小さな世界のことだと言う程度の認識しかありませんでした。事前に岡本さんの研究室でお話させていただいた際の私のこのような理解状況を察していただき、カフェペディアでは日常生活の視点では全くイメージできない世界、そういう世界を捉えるため頭のウォーミングアップの話からスタートしました。

金子みすずの詩「大漁」です。

朝やけ小やけだ
大漁だ
大羽いわしの
大漁だ

浜は祭のようだけど
海の中では
何万の
いわしのとむらい
するだろう

人間中心の視点を変えることで気づく世界です。
なぜ、量子力学にこの詩が・・・?この時にはよくわかっていませんでした。

量子力学の世界を知るには
「知力によってのみ認識しうる、機器で検出される実在への頭の切り替えが必要」
だというのです。

話はいよいよ物理的な世界への入り口です。頭の中がぐっと縮こまります。

「数式で表される理論、そのもととなる実験結果による理論との一致。それにより厳密さ、普遍性、客観性が保証される。」

物理学の世界を表現する言葉は数式だということでしょうか?

理論を立てて、それを実験し、その結果が理論と一致すればそれは普遍なのだろうか?
「それって非常に確率の高い”星占い”と変わらない論理じゃないのーっ」と否定したくなる自分がいます。
でも一方で、この様々な数式であらわされる理論を応用してできた技術を利用している自分もいて、「その技術が”星占い”と同様のものであるはずがない!」と思うのを否定する自分もいます。
うーん、どちらかというと生物分野肌な自分は自身を持って普遍性、客観性があると言い切れません。

「光は粒であり波である」
光は伝わっていくときは”波”のような性質を持っていて、何か物質に作用するときは”粒”として振舞うのだそうです。さらにそれは”光”だけでなく量子的粒子すべてに当てはまるようなんです。
”粒”=”モノ”、”波”=”コト”です。
どう違うのか?なんとなく分かるような分からないような・・・。
「分からないのをそのままにしておくとさらにわからなくなる!」と思った会場の参加者からは、なんとかこの部分を理解しようと質問が繰り返されます。
その質問に岡本さんも身振り手振りを交え、いろいろな例えを用いて説明してくださいました。


「”波”とは”コト”が移動するのであって、”モノ”が移動するのではない。」
海の波間に浮かぶゴミは波と同時に移動はしない!
少しわかったような気がします。

さらに、
「同種の量子的粒子は互いに区別できない」
つまり、原子や電子はすべて全く同じものであるだということです。日本の水素原子も南極の水素原子も同じです。地球の水素原子も太陽の水素原子も同じです。
うーん納得・・・いや待てよ、ということは…同じものなら区別がつかないから、観測のやりようがないじゃないか?動物行動学でも個体識別は不可欠じゃないかと思うのは素人の浅い認識でしょうか・・・。

さらにさらに
「電子が動くということは”波”が伝わっていくということで電子の”粒”そのものが動くことではない」
つまり、電光掲示板に敷き詰められた同じランプが順序良く点滅することで文字が流れていくように見えるのと同じようなイメージです。

はっ!福岡伸一さんの「動的平衡」に書かれていた内容を思い出しました。私たちは個体としては変化がないように見えますが、我々の体を構成する分子、原子は常に入れ替わっています。同じモノではないけど同じような状態には維持されています。我々は動的平衡状態にあるということです。

これとイメージがだぶりました。
「ということは、生物、すなわち我々の存在も量子的に見れば「波」ではないか!」

と、イメージしちゃうと、波動水とか波動壺なんていう怪しいものがそれらしく聞こえてしまいますが、こういうのって量子力学の理論をそれっぽく取り込んで説得力を膨らませているのかなーなんてことも思いました。怪しい世界も最先端科学をとりこんでいるんだなーと変な部分に関心してしまいました。

もう一つふっと思い浮かんだのは、

わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

という文章です。
宮沢賢治です。
中学か高校の教科書で出会った文章のような気がしますが、その当時は全くイメージが伝わりませんでした。というか、なんじゃらほいというのが正直なイメージでした。
今はこの文章は量子力学的な世界観のような気がします。
調べてみるとこの文章は詩集「春と修羅」の序文でこの文章の続きもさらにいろいろなイメージが湧いてきます。学生時代はチンプンカンプンだったのですが…。

うーんどうも、考えの飛躍ばかりで本題の量子の世界のことはどうもすっきり理解できていそうにありません。岡本さんが紹介してくれた「量子力学を分かったという人は量子力学を理解していない人だ」というファインマンの言葉すらなぐさめにならないほどです。


なぜこうも量子の世界がすっきりと理解できないのか?
ぼんやりとこんなことをイメージしてみました。

「今から約46億年前に地球ができ、約38億年前に生命が誕生しました。あと数十億年後に地球は太陽に飲み込まれます。」

なんとなく「そうなんだー」と思うけどもイメージがわきません。
なんでだろう…?

時間スケールが人間サイズじゃない!

本川達雄さんの「ゾウの時間、ネズミの時間」という本で読んだ内容を思い出しました。
「時間は唯一絶対不変のものではない、動物には動物のサイズによって変わるそれぞれの時計があり、われわれの時計では、ほかの動物の時間を単純には測れないのである。・・・感覚が発達していない事象に関しては、たとえ外界に存在していても、ヒトの頭の中の世界には存在しない。・・・頭の中の時間軸は、自分に固有の時間軸だけしかないのであろう。時間に関しては、ヒトは外部に閉ざされた存在だと言えるのではないか。」

自分の中の感覚だけで理解しようとするから、量子の世界がすっきり理解できないんだ。
と思うと、最初に岡本さんがなぜ金子みすずの詩「大漁」を紹介したのか、ようやくわかりました。
人間中心の視点を変えること、これは量子の世界を”見る”ことにも当てはまるんだと気づきました。

こうしている今も私たちは目に飛び込む光子でこの世界を見て、原子を食べ、原子を取り込み、電子の波の中にいます。量子の世界に生きているんだなーと私の中の閉ざされた感覚の世界が少し広がったような気がしました。


語りの時間終了後もいろいろな面白い実験(?)を披露していただき、疲れた参加者の脳をリフレッシュしていただきました。
まだまだ今回購入した量子力学関連の本を読み果せていません。じっくり読解していきたいと思っています。理解が詰まった時には岡本さん、アドバイスよろしくお願いします。

2009年9月28日月曜日

第二十夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・チキンのトマトソース煮込み(バケット付き)
・海老とホウレン草のぺペロンチーノ

●前菜3種プレート \1100(1drink付)
 ※プレートのみのご注文は\750
・蒸し鶏とセロリのサラダ、ロースハムのムース、タコのガリシア風

●デザートセット \750(1drink付)
・バナナのチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・抹茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年9月17日木曜日

お知らせ 第二十夜「金子みすずの不思議とアトムの世界~量子の不思議とリアリティー~」

第20回というキリ番開催のカフェぺディア!
今回のテーマは「量子の世界」!
語り手は岡本良治さんです。

「量子」というと最先端の物理学、数式だらけの難しい世界というイメージ。
私も昨年2008年に南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんがノーベル物理学賞を受賞したことで、新聞などによく登場したキーワードですが、私もその流れにのって少々本を読んでみましたが…途中で挫折してしまいました。

こんな管理人ですが、今回の開催に先立って、語り手の岡本さんの研究室にお話を伺いに行きました。
そこで、軽く「量子」の世界を覗いてきたのですが…。

岡本さんの丁寧な話にすっかりはまってしまいました。
中学高校時代に化学や物理で学んだことが、すっかり覆ってしまいました。
いや、それどころか天動説から地動説へのコペルニクス的転回!
新しい世界観が広がってきました。

物理、化学、数式、理系的な世界に抵抗のある方もこの機会に「量子の世界」の入口を覗いてみてください。あなたの見る世界の何かが変わる!(かも?)

第二十夜  「金子みすずの不思議とアトムの世界~量子の不思議とリアリティー~」

語り手 岡本 良治さん
     (九州工業大学大学院工学研究院基礎科学系・量子物理学部門 教授 )
      http://www.mns.kyutech.ac.jp/~okamoto/

開催日時  平成21年9月29日(火)
        18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~

「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は9/26日(土)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年9月14日月曜日

報告書 第十九夜「深海底の変わった生物たち~深海生物の世界から」

8月20日(火)に科学夜話Cafepedia第十九夜を開催しました。
語り手はいのちのたび博物館で甲殻類・貝類を担当されている、自称”最もマニアックな学芸員”下村通誉さんです。

なぜにマニアックか?
今回、カフェペディアで話を伺い、マニアック好き(マニアックというわけではなくマニアックなものが好き)な私、管理人にはビビッときました。さてどんな話が繰り広げられたのでしょうか?報告したいと思います。

開演前の会場は、いつも通り、心地よいミュージックとおいしい食事でなごやかな雰囲気です。
ですが、「深海底の変わった生物たち」というタイトルに惹かれて集まった人たちです。"変わった物"好きであることは確かでしょう。


いよいよ深海の世界のスタートです。
下村さん、かなりお酒がいけるほうで、開始前に軽くビールをいただいております。
まずは、深海の定義から
「地球の70%は海洋で、そのうち3,000m以上の深さの海が76%、地球の生物を知るということは深海の生物を知るということである。」
いきなりの先制パンチです。
「深海なんてマイナーな生物が住む世界だ。だから変な生きものばかりなんだ。」と思っていた自分はなんて視野の狭いんだ・・・。これから先の話はまさに未知の深海へと突入する気持ちでした。

さて、深海の定義とは200m以上の深さの海だそうです。なぜか?
深くなるほど太陽の光がとどかなくなる海において200mの深さは植物プランクトンの光合成と呼吸の収支が0となる深さなのだそうです。つまり、陸上生態系のように太陽光で光合成をする植物に頼ることができない世界、つまり動物が動物を食べる過酷な競争の世界ということでしょうか?しかし一方では環境の時間や季節による変動が少ないのですから安定した世界とも言えます。

と今、書きながらひらめきました。
講演後のアフタートークでどっぷり飲みながら思った一つの疑問、

深海では雄と雌が出会うことができる機会は少なく、繁殖行動は非常に困難です。アンコウには雄が見つけた雌と離れないように雌の体と一体化したり、繁殖にはかなり努力をしているそうなのですが、深海が安定した環境であるならば、わざわざ雌雄で交配する必要はないのではないか?昆虫のナナフシのように単為生殖メインの繁殖方法がなぜ広まらないのか?

と思ったのですが、あさはかでした。
確かに時間や季節変動といった面では安定していますが、動物が動物を食べる過酷な競争の世界であるならば、進化の方向性としては環境への適応というよりも純粋に動物同士の競争、いかに食べるか、いかに食べられないかについて進化の方向性は特化していく。そのためには雌雄で交配し、遺伝子を多様化させていくことは不可欠!
どうですか、この考え?

と思うとその後に出てきた様々な深海生物の進化の方向性の話が腑に落ちてきました。
一つは「深海生物の巨大化」
同種の生物が海の浅いところにも深いところにも生息する場合、深くなるほど巨大化するという傾向です。紹介された生物は深海のバルタン星人こと(他HPによる)エンマノタナイス、個人的にはあこがれの存在であるオオグソクムシです。一方で深くなるほど小さくなる矮小化傾向の生物もいるそうで、どちらかの二極化が進んでいるそうです。
これも、競争のルールがシンプルであれば、戦略もシンプルに二極化するというのもうなずけるような気がします。

あくまでも素人の考えなので、突っ込みどころがあれば、みなさまご指摘ください。

もう一つの深海の環境条件、光に対する適応の話も伺いました。
深海生物の体色はだいたい黒、銀、赤、白だそうで、200~700mは黒・銀、700~数千mは赤、数千mより深くなると白が多くなるそうです。
で、見る器官である目については水深1,000mまではなんとか光をとらえようと目が大きくなる傾向なのですが、それより深くなると目は退化する傾向にあるそうです。
深くなるほど光が届かなくなるというシンプルな傾向であるが故に環境と生物の体のつくりの関係がはっきりわかり、生物のおもしろさを感じます。
と、思いきやなんとポニョのようにクラゲに乗って海の深いところ浅いところを移動するというオナシグソクムシというやつもいるらしくて、深海はシンプルな生物相かと思いきやなかなか複雑です。
  
話をすべて書くと長くなってしまうので、最後に一つ。
熱水生態系の話です。
海底には地上同様に火山活動の活発な箇所で地熱に熱せられた水が噴出するポイントがあり、その周辺では独自の生物群集が形成されています。
火山活動の盛んな場所ですから有毒な硫化水素がでまくっています。チューブワームとかシロウリガイなどの生物はその硫化水素を無毒化したり、はたまた硫化水素からエネルギーを生み出すのです。これはすごいことです。陸上生物の生態系では植物の行う光合成という手段で太陽光からエネルギーを手に入れています。浅い海の生態系もそうです。しかしこの熱水生態系はまったく太陽に頼っていません。しいて言うなら地球そのもののエネルギーを利用している生態系です。
 
私、管理人は生物同士のつながりや多様性など生態系に非常に興味関心を持っており、生態系的な物事の捉え方は視野が広いことだと思っていましたが、この熱水生態系や深海の生物相の話を聞き、私が思っていた生態系は所詮、人間中心の生態系的考え方であったことに気づきました。
ここで最初の下村さんの先制パンチ「地球の生物を知ると言うことは深海の生物を知ることである」という言葉がボディブローのように効いてきました。
 
今回のカフェペディアで私にとっては未知の世界である深海の世界に触れて、さらに思考の深度が深くなれたような気がします。
 
さて、メインの講義の後に標本の登場です。いつものカフェペディアでは標本などが講義の前に会場に展示されているのですが、今回は逆です。講義で興味津々となった参加者は・・・。
標本と下村さんにがぶりつきです。小さな参加者の子どもたちも下村さんに質問していました。
下村さんが深海の世界のおもしろさを噴き出す”熱水噴出孔”、集まる参加者がそこから出る”毒(?)”をエネルギーに変えるたくましい生物に思えました。
もちろん、その後も下村さんの噴き出す”毒”をお酒とともに楽しみました。

今回も報告というより、私自身の思考が先行してしまいました。
もっともっとおもしろい話が盛りだくさんでしたが、それは参加した方の胸の内にということで・・・。報告はここまでにしておきます。

2009年9月7日月曜日

報告書 第十八夜「おいでよ動物の森へ~動物番長の夜話~」

申し訳ありません報告がかなり遅れてしまいました。
季節も秋です虫の音を聞きながら、報告します。

7月23日(木)に科学夜話Cafepedia第十八夜を開催しました。
語り手は海の中道海浜公園にある動物の森で獣医をされている高田真理子さんです。

北九州市の到津の森公園のスタッフのみなさんにはいつもCafepediaに遊びに来ていただいており、到津の森公園のバイタリティーあふれる二人の獣医さんにはお会いする機会がたっぷりあるのですが、他の動物園の獣医さんのお話をうかがうのは初めてです。しかも「番長」です。どんな方が現れるのか内心ドキドキしておりました。

話の出だしは、前日の皆既日食のレポートです。やはり開催日からするとこのネタは外せないでしょう。皆既日食に動物たちがどう反応したのか興味津々です。

動物の森で一番反応した動物は・・・ニワトリの鳥丸(♂)!コケコッコーと時の声を上げ続けたそうです。

早朝、雄鶏は時の声を上げますが、それはやはり明るさがきっかけになるのでしょうか?とすると明→暗の日の入りではなく、暗→明の日の出に鳴くのですから、日食時も皆既日食から明るくなる状態で鳴いたのだろうか…などふと思いました。


さらにクジャクが騒いだそうです。
このクジャクは数年前の福岡西方沖地震の揺れる少し前にも騒ぎ出したそうです。高田さん曰く、何か天変地異を感じる能力を持っているのかもしれない・・・。私の中ではクジャクはインドのマハラジャの宮殿に放し飼いにされているというイメージがあるのですが、もしかしたら、天変地異を知るためにインドのマハラジャはクジャクを飼っていたのかー!と勝手な想像をしてしまいました。
後で調べてみるとクジャクはヘビの天敵だそうで、インドに住むコブラの危険を避けるために放し飼いにしていたそうです。

出だしの日食ネタでいろいろ考えてしまいましたが、本題の話です。

「人は本質的に動物が好き!」
出だしから言い切られてしまいました。

「動物を見てパワーをもらうことが出来る。これは原始の血である。」
確かに、トーテミズムなどは動物を自分とつながりのあるものとして崇拝します。

「食料としての動物、敵としての動物、財産を脅かす存在としての動物、財産を守る存在としての動物からいやしの存在としての動物になった。最近ではアニマルセラピーなど動物とふれあうことでリラックスしたり病気が治ったりという研究事例もある。」
そういえばイルカと一緒に泳いだりしてふれあうことで、自閉症を治していくというのを聞いたことがあります。

動物の森ではカンガルーを飼育していますが、音などに驚いて混乱して柵にぶつかったりして、首や腰を骨折するそうです。首や腰を骨折したら致命傷だと思うのですが、そのカンガルーの治療に高田さんが飼育員の方といろいろと悩みながら取り組んできた話をうかがいました。

なぜ完治する可能性が低いのに治療するのか?安楽死の方がいいのではという考えがよぎりました。
そこから高田さんの話もふまえて、考えてみました。

動物園には人と動物の間に檻や柵、堀などの距離があります。互いの安全のために必要な距離ですが、その距離での動物と人間の関係だけでは展示物としての動物の見方を超えることはできないでしょう。極端に言えば、動物=展示物という見方しかできなくなってしまえば、動物がケガや病気をしたならスペアを用意すればよいという見方をするかもしれない。それは私がカンガルーの治療に関してふと頭によぎった、自ら手を下すことがない立場の人間が考える安楽死という見方と同じなのかもしれません。

動物園が動物展示施設だけに留まるのなら、それは古代からの動物とのかかわりを絶ってしまう存在になるのかもしれません。しかし、そうなることは動物園の本来の趣旨ではないし、動物園のスタッフの皆さんの思いに反することだと思います。

そうならないためにどうするべきか?

動物園には生きている動物がいるのに人間と動物の距離が離れすぎバーチャルな動物展示施設になってしまわないため、そのために小動物に直接ふれあうことができるふれあい動物園などの取り組みをやっているんだ!と初めて気づきました。

正直、今の自分にとって動物園は知的好奇心を満たすために動物を観察する場になっていたし、そういう目で動物を見ていました。まさに目で見ているだけです。

しかし、子どものころに訪れた動物園の記憶は、ゾウに餌をあげたり、ロバに乗ったり、ゴリラにウンチを投げられたり、カバに水中でしたウンチをしっぽで撒き散らされたり(なぜかウンチネタがかなり記憶に残っています)、ゾウの鼻息、ロバの背の肌触り、ウンチの臭い、ゴリラの雄たけび、五感をフル活動させ、直接的、間接的に動物にふれあっていました。一日中遊んだ動物園から帰るときにはなぜか元気一杯だったような気がします。これが動物のパワーをもらうということだったのでしょうか?

動物とのつながりを取り戻す。そして動物のパワーを原始の血で感じ、人間本来の生きる力を取り戻す。これが現代における動物園の存在の意義なのかもしれません。

こうやっていろいろ考えると動物園の獣医になった理由は「動物が好きだから」と言う高田さんの言葉に改めて深い意味を感じました。
&「動物からパワーをもらう」という言葉に到津の森動物園のスタッフの方々がバイタリティにあふれているのはそのためか!と妙に納得しました。

かなり文章が迷走し、読みにくい報告になってしまいましたがお許しください。


講演終了後も参加者の動物相談を受ける高田獣医でした。

2009年8月24日月曜日

第十九夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・ソーセージと野菜のスープ煮(バケット付き)
・ベーコンとオクラのトマトソースパスタ

●前菜3種プレート \1100(1drink付) 

※プレートのみのご注文は\750
・海老の春巻き、ロースハムのムース、蒸し鶏とセロリのサラダ

●デザートセット \750(1drink付)

・バナナのチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・抹茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年8月20日木曜日

第十九夜「深海底の変わった生物たち~深海生物の世界~」

前回の報告をまだアップしていませんが、第十九夜のお知らせをします。
今回のテーマは「深海のいきもの」です!
語り手はいのちのたび博物館の学芸員で甲殻類・貝類を担当されている下村通誉さんです。

深海のいきものとは、アンコウ、タラバガニなど高級食材としての出会いしかありません(食卓にあがることはありませんが・・・)。
そこで今回の開催に先立ち、「深海魚 暗黒街のモンスターたち」という本を手にいれました。いろいろな深海魚の本なのですが、就寝前に読むとうなされそうな姿の生き物がたくさん載っています。深海の世界ではその奇妙な姿が普通なのでしょう。今回のカフェぺディアで、その不思議な世界に出会えるのを楽しみにしています。

第十九夜 「深海底の変わった生物たち~深海生物の世界~」

語り手 下村 通誉さん
     (いのちのたび博物館 甲殻類・貝類担当学芸員)
     http://www.kmnh.jp/staff/simomura.html

開催日時  平成21年8月25日(火)
        18:00開場~、19:30語りの時間~、20:30フリータイム~

「語りの時間」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は8/23日(日)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年7月22日水曜日

第十八夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付)
3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・ソーセージとフレッシュトマトのパスタ
・チキンの香草焼きプレート(バケット付)

●前菜3種プレート \1100(1drink付) 

※プレートのみのご注文は\750
・海老の春巻き、ロースハムのムース、コールスローサラダ

●デザートセット \750(1drink付)

・キャラメルチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・紅茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年7月20日月曜日

第十八夜「おいでよ動物の森へ~動物番長の夜話~」

今回のテーマは「動物園」!
語り手は高田真理子さんです。

高田さんは海の中道海浜公園にある動物の森の獣医さんです。
タイトルの動物番長というのが非常に気になります。
動物園といえば北九州市にも到津の森公園がありますが、こちらにも動物番長がいらっしゃるのでしょうか?
今回は普段はわからない動物園のいろいろな話が聞けそうです。動物園に行く楽しみ方が変わるかも?

第十八夜  「おいでよ動物の森へ~動物番長の夜話~」

語り手 高田 真理子さん
     (海の中道動物の森の獣医  著書『カンガルーの憂鬱-動物の森・獣医さんの奮闘記』)

開催日時  平成21年7月23日(木)
        18:00開場~、19:30「語りの時間」~、20:30フリータイム~

「語りの時間」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は7/22日(水)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

第十七夜「意外に知らない?化石のまち”北九州”~あなたも発見してみませんか?~」

 6月18日(木)に科学夜話Cafepedia第十七夜を開催しました。
今回は、参加者としてCafepediaによく遊びに来ていただいている黒河雅文さんに「化石」の世界を語っていただきました。
 黒河さんの本業は歯科技工士ですが、いつものCafepediaの語りの時間後のフリータイムでの会話の中で、実は化石の研究家であるという事実が判明(?)し、それならばいつか「化石」の話をじっくりと聞かせてくださいということで、今回の語り手として登場ということになりました。
 今回は、会場がちょっとした化石博物館になりました。この巨大な物体はイグアノドン足跡の化石を型どりしたものです。
 この恐竜の足型は中生代白亜紀のものだそうですから、今から約1億4300万年前~約6500万年前の足跡です。私、管理人もイノシシやアナグマの足型を石膏で型どりしたことがありますが、所詮数日前についたであろう足型とはその重みが違います(もちろん体重も)。
 お父さんと一緒によくCafepediaに遊びに来る少年も興味津々の様子です。
 さて、いよいよ「化石」話の開始です。
 化石発掘といえば、グランドキャニオンのような荒野を思い浮かべるのですが、黒河さんがスライドで紹介される化石発見場所の写真は、「家の近所の石積み」とか「某パチンコ屋さんの入り口」とか「空港近くのユニクロの雨落ち石」とか「100円ショップで売っていた大理石のタイル」など、おもいっきり身近です。
 化石がこんなに身近なものとは思っていませんでした。街なかを歩く際の楽しみがまた一つ増えてしまいました。
しかし、考えてみると地球誕生から約46億年、生命誕生が約38億年前、最古の化石が約35億年前です。それに比べれば、人間が今みたいな都市をつくって暮らすようになってたかだか5000年です。それを考えると都市の中は化石だらけです。いや、化石燃料なんかを考えると化石とともにわれわれの暮らしがあると言うことかー。と地球誕生から現在の生活のつながりというものを感じました(大げさでしょうか?)。
 
 黒河さんの化石との出会いは、子どもの頃、ぼた山で遊んでいるときにぼたの中に発見した葉っぱの化石だそうです。化石を発見した黒河少年はこれがいったいどんな時代のどんなものなのか調べたい!と思ったのですが、近くに博物館もなく、調べるところが近くにあったらいいなーと思ったそうです。そして出した結論が・・・私設化石資料館をつくろう!
 
 この発想が素敵です。
 
 そして30年間化石を採集、ある日折り込みチラシで発見したプレハブハウスの大特価セールが決断のきっかけとなり、なんと自宅横に私設化石資料館を完成させました。
 子どものころの夢を実現させた黒河さんですが、いろいろとお話を聞くと化石一筋の人生というわけではなく、多感な青年時代はバイクで疾走していたそうですし(疾走しながらも化石発掘ポイントをひそかに探していたそうですが…)、職業は歯科技工士ですし…。黒河さんの人生の傍らには常に化石があったという感じでしょうか?
 そんな存在が自分にもあるかなーとふと考えてみましたが、何も見当たりません…。いやいや、まだ気づいていないだけかもしれません。Cafepediaでのいろいろな語り手の方との出会いが私管理人にとっての"化石"かもしれません。

語りの時間終了後も、化石を前に参加者との話が盛り上がりました。
貴重な資料を持ってきていただきありがとうございました。次回はアオイガイのコレクションもぜひ展示してください。

2009年6月18日木曜日

第十七夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付)
3種類よりお選びください。
・マイルドチキンカレー
・トマトとなすのチーズ焼き(バケット付き)
・ソーセージとオクラのトマトソースパスタ


●デザートセット \750(1drink付)
・チェリーのチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・もっちり紫咲米プリン
・抹茶のシフォンケーキ


これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年6月6日土曜日

第十七夜、開催のお知らせ

今回のテーマは「化石」!
語り手は黒河雅文さんです。

黒河さんは表の顔(?)は歯科技工士ですが、その正体は化石の研究家!しかも自宅に私設化石資料館を開設するほどのカセキング、化石のおもしろさを楽しむ達人であります。

将来は化石になってみたいと常々考えている管理人は、今回のカフェペディアでその方法をぜひ聞いてみたいと思っています。

第十七夜  「意外に知らない?化石のまち”北九州”
         あなたも発見してみませんか?~」

語り手 黒河 雅文さん
     (「いのちのたび博物館」自然史友の会化石研究部会&歯科技工士)
     http://maakunz.blog.bbiq.jp/

開催日時  平成21年6月18日(木)
        18:00開場~、19:30「語りの時間」~、20:30フリータイム~

「語りの時間」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は6/15日(月)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年6月4日木曜日

番外編改め十六夜「自然と人間の関係性…わたしたちにとって、身近な自然とは?」

5月19日(火)に科学夜話Cafepediaを開催しました。
テーマは「身近な自然」、ゲッチョさんこと盛口満さんを迎えての開催です!

私、管理人にとってはこんな日がくるなどとは思っても見ませんでした。
たしか8年前、バットディティクター(コウモリの超音波を聞こえるように変換してくれる素敵な装置)を勢いでネットで購入した際にふと目に留まり購入したゲッチョさんの著書である「骨の学校」を読んでから、山田緑地で行っている自然教室の子どもたちと「ほねっこ倶楽部」を結成し、骨格標本づくりをやるようになりました。それからはゲッチョさんのたくさんの著書から子どもたちと自然教室で楽しむネタを提供していただいております。そのゲッチョさん本人に科学夜話Cafepediaで会えるなんて思っても見ませんでした。

「知り合いの知り合い…とたどっていくと6人で世界中のだれとでもつながる」というスモールワールド現象という話を本で読んだことがあります。その時は、まさかねー?と思っていましたが、今回のゲッチョさんにたどり着いたのは、第五夜で語り手をつとめていただいた竹川大介さんつながりで、竹川さんとのつながりは・・・とたどっていくと3人です!スモールワールド現象を実感しました。

とは言え勢いではじめた自然教室をやっていなければ、勢いでバットディテクターを購入することもなく、また勢いで「骨の学校」を読むこともなく、「ほねっこ倶楽部」もやってなかっただろうし、ゲッチョさんの本にどっぷりはまることもなかっただろうし、これまた勢いではじめた科学夜話Cafepediaもなければゲッチョさんにあうこともなかっただろうし・・・。もしもの話をしても仕方がないのですが、やっぱり思いついたら即実行というのも結果は未知の領域ですが、それゆえにおもしろい!ということを改めて思いました。

個人的な想いで前置きがかなり長くなってしまいました。

今回の会場は、いつものカフェcreamではなく、小倉北区にある旦過市場に店(?)を構える大學堂です。

ということでカフェではないので今回は科学夜話Cafepediaは番外編としていたのですが、会場ではドリンクも販売したし、運営代表の竹川先生も口ひげがカフェのマスターみたいだったし、実はcreamのマスターの村上さんも来ていたし・・・ということで、管理人の独断で今回は番外編ではなく、第十六夜とさせていただきます。

大學堂の中はこんな感じでちゃぶ台と古いテレビと裸電球。家庭的(?)な空間です。
手前では参加者からの差し入れのソラマメを参加者が調理中です。


そんな不思議な空間である大學堂に、大きなバックパックを背負ったこれまた不思議な風体の語り手(ゲッチョさんすみません)が到着しました。キャンプ帰りかなーと思っておりましたが、そのバックパックの中には会場のみんなが胸をときめかせる(?)ものがたくさん詰まっておりました。
今回はホワイトボードとゲッチョさんの語り&バックパックに詰まったもので進んでいきます。
話はゲッチョさんが ”いきもの”の先生になり、今現在、沖縄の珊瑚舎スコーレに至るまでにいろいろな人との出会いを通じて発見し、考えたことを通じて、身近な自然に目を向ける面白さを伝えていただきました。


沖縄の珊瑚舎スコーレはNPOが運営する小さな学校で子どもからおばあが生徒としてやってきます。ゲッチョさんの授業の中で生徒の反応は「へーっ」と「ああーっ」の二通りがあることを発見しました。「へーっ」は昼間の生徒の子ども、「ああーっ」は夜間の生徒のおばあです。例えば金属はたたくとのびるという話に子どもは「へーっ」、おばあは「ああーっ、コンビーフの金具を叩いてのばして針にして縫い物にしたさー」なのだそうです。


この話を聞いて自然教室の子どもたちの反応を思い出しました。子どもたちの反応を「へーっ」だけにしたくないので、「知識」と「体験」は結びつかなければならない!「子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、 思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)」だーっといろいろな活動をしているのですが、子どもの反応の「ああーっ」にも二通りあって、知識がはじめにあって体験が後に結びつくのと体験があって知識が後で結びつくのと違うような気がします。例えば変な虫を発見して「ああーっ、その虫、図鑑で見たことある。」というのと変な虫を発見して、変な虫ーっといじくりまわして、後で図鑑を見るとその虫のことがのっていて「ああーっ、これだ!」というのとリアクションが違います。どちらかというと後者の方が記憶に鮮明に残るんじゃないかなーと思います。試行錯誤する体験があって、その体験が知識と結びつく「ああーっ」を自然教室でたくさん生み出したいし、自分自身もそんな「ああーっ」にたくさん出会いたいと思いました。


そんな自分が求める「ああーっ」が ゲッチョさんの話を聞く、というより参加する会場の参加者からたくさん聞こえてきました。ゲッチョさんの大きなバックパックからはいろいろな動物の骨や、植物の種、組み立て式三線などなど飛び出し、話が広がっていきます。こう書くと珍しいもので「へーっ」の反応の方が多いように感じるかもしれませんが、バックパックから出てくるもの&ゲッチョさんのお話はみんなが体験しているけども気づかなかったものなのです。

出てきたものを見て→何だろうと試行錯誤して→実はみんなが体験したことがあることから新たな発見できるものなんだー→「ああーっ」です。

そんな「ああーっ」を生み出すことができるのが身近な自然なんだなーと実感しました。「植物とか昆虫とかよく知らないから自然のことはよくわからない」と言う人に結構出くわしますが、自分に言わせれば、我々が生きる環境すべてが自然だし、自然のことがわからないのではなく分かろうとしていないのだと思います。

残念ながら写真を撮り損ねたので紹介できませんが、ゲッチョさんのバックパックからオオゴキブリ(管理人も常々探しているのですが未だ見つけたことがありません)が登場しました。ゴキブリといってもオオゴキブリは森の朽木の中に住んでいて動きがのろいゴキブリでごっつい姿はカブトムシ、クワガタにならんで子どもたちの人気物になるはずです(たぶん)。会場では「ぎゃー」「無理ー」「かわいいー」などなど。好き、嫌い、反応は様々です。みんなが知っている身近な昆虫ゴキブリの仲間だからこそ、「へーっ」の反応はありませんでした。オオゴキブリを体験した会場の参加者はきっと家に帰っても、一緒に居住しているチャバネゴキブリやワモンゴキブリたちを身近な自然として接するはずです。


与那国のおじいが、「宇宙なんかいかんでもええ、畑が荒れてるのがいっぱいある、宇宙は金持ちしか行けん、みんながやれることを考えろ。」と言ってくれたそうです。自然の入り口はいっぱいあって、もちろん宇宙につながっていく話もあります。それが見難い時代だけども逆に気づけることもある。与那国のおじいと話すのも鰹節を木だと思っている学生と話すのも大好き。そうやって話しながら回路をつないでいきたいなー。と最後にゲッチョさんがおっしゃいました。

そう思い身近な自然を追いかけているゲッチョさんにとってはきっと出会う人々も身近な自然の一部なんだなーと思いました。

身近な人からつながってゲッチョさんにたどりついたことと、身近な自然から宇宙へさえも広がる様々な発見や驚きに出会うことが出来ること。どんなに世界が広くても、身近な入り口から入っていける、むしろ入り口は身近なところにしかないんだと気づいた夜でした。

語りの時間終了後もゲッチョさんの周りには人だかりです。今度は、ぜひ沖縄に行き、ゆっくりお酒を飲みながら、骨やゴキブリなどなど”身近な自然”話を楽しみたいなーと思う管理人でありました。

2009年5月12日火曜日

番外編(?)、開催のお知らせ

5月のカフェペディアは番外編としての開催です!

5月の科学夜話Cafepediaは番外編です。

なぜ番外編か?

それは会場がカフェではないからです。

それでは、どこでやるのか?

小倉北区、山海の幸が集まる旦過市場、そこにある「大學堂」http://www.daigakudo.netでの開催です。
この「大學堂」は第五夜で語り手をつとめていただいた北九州市立大の竹川大介先生が代表で運営されている、竹川先生と同じくらい(?)不思議な空間です。
そんな不思議な空間で語り手をつとめていただくのは、ゲッチョ先生こと盛口満さんです。
その著書「骨の本」から始まり、「僕らが死体を拾うわけ」・・・とすっかりはまってしまった管理人にとってゲッチョ先生は勝手ながら生きもの学のカリスマ的存在です。

さてさて、いつもと違う会場で、どんな世界が広がるのか楽しみです。

番外編「自然と人間の関係性…わたしたちにとって、身近な自然とは?」
      http://www.daigakudo.net/data/gecho.pdf

語り手 盛口 満(珊瑚舎スコーレ講師、沖縄大学人文学部准教授、フリーライター、イラストレーター)
     http://www.hpmix.com/home/kamagenomori/

開催日時  平成21年5月19日(火) 19:00より

参加費  無料

場 所  「大學堂」
      北九州市小倉北区魚町4丁目4-20 旦過市場
      http://www.daigakudo.net/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は5月18日(月)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

2009年5月11日月曜日

第十五夜 「こぶはこぶでも植物にできるこぶってなーんだ?~虫こぶから探る虫と植物の関係~」

4月16日(木)に科学夜話Cafepediaを開催しました。
テーマは「虫こぶ」、九州大学、鹿児島大学名誉教授の湯川淳一さんを語り手に迎えての開催です。
湯川さんにはこの日のために福岡市から来ていただきました。
早速、湯川さんのカバンから取り出されたのは葉っぱの入った袋。
よく見ると…うごめいています。

「虫こぶのサンプルで持ってきたけど、袋の中で温度と湿度が高くなったので出てきてますねー。」と湯川さん。オシャレなカフェcreamで虫(うじ)の展示…。マスターよかったでしょうか?第二夜での寄生虫標本の展示を思い出します。(もちろん袋は完全に密封されてますので脱出の恐れはありません。)
ちなみにこの虫は開催のお知らせで掲示した写真の虫こぶエノキトガリタマフシの中身です。

見たことはあるけどそれが何なのかよくわからない、身近な存在である虫こぶがテーマということで、開演前から参加者の方々は湯川さんに「家の菜園にこんなのが・・・」と虫こぶ相談(?)で盛り上がっていました。

私も虫こぶとは不思議(むしろ不気味)な形で気にはなっていたけど深くはお付き合いをしていませんでしたが、今回のCafepediaでかなり見る眼が変わりました。


 虫こぶの出来るプロセスは例えば葉に出来る虫こぶの場合、昆虫が木の葉に卵を産みつけて、卵からかえった幼虫は葉を食べると同時に口から化学物質を出し、植物の細胞の分裂を促進し、肥大させてできるのだそうです。つまり、虫こぶをつくる昆虫は、植物を食べながら、同時に植物細胞を増殖させ、しかもその肥大したこぶの中で安全にぞくぞくと増える植物細胞を食べて大きくなるのです。食べれば食べるほどそのよだれで大きくなるお菓子の家で子どもが成長するようなものです。(例えがいまいちですが)。
しかも、虫こぶをつくる昆虫はそれぞれが特定の植物の特定の場所に特定の形や色の虫こぶをつくるのだそうです。
スライドで様々な種類の虫こぶの写真を見せていただきました。「これはなかなかかわいらしい」「これはかなり鳥肌ものだ」などなど同じ虫こぶでもなぜこんなに違うのだろうと不思議ですが、中に住まう虫にとっては安全なすみかであり食物なのです。一つの葉に何種類もの虫こぶができた写真もあり、まさに虫こぶの宝石箱やーっという感じです。

虫こぶを巡っては様々な生物のつながりがあります。虫こぶをつくる昆虫とつくられる植物、虫こぶを作る昆虫を捕食したり寄生する生物、虫こぶを再利用する生物、このことから虫こぶをつくる昆虫はその地域の生態系をつくる「エコシステムエンジニア」といえる存在なのだそうです。

植物を利用して食物とすみかを手に入れる虫こぶ昆虫ですが、圧倒的に昆虫のほうに利益があるように感じます。植物にとってはどううかという点では農作物などにとっては発育阻害などマイナス面が大きくなりますが、農作物という人間主体の植物の捉え方で考えなければ、たくさんある葉の一部に住みつかれても植物は意にも介していないような気がします。それよりも虫こぶを巡って作り上げられる生物のつながりが、はっきりとはわからないですが植物にとっても何らかの恩恵が生じているのではないかなーと感じました。

植物という生物は様々な動物(人間も含めて)に一方的に利用されているなんて受身な生きものなんだろうと、かわいそうに思えてきました。が、もっと客観的に(植物の身になって)考えてみると実はわれわれ動物こそが植物に利用されているのかもしれません。例えば農作物にしても、人間によって地球全域に分布が広がっているし、そうなるための進化(?)も人間が積極的に行ってくれるし・・・。何が利益で何が不利益かはその当事者は全くわかりませんね。

まいどのことながら、虫こぶ話で勝手な想像が広がってしまいました。

話を戻すと、2008年だけで20種類の新しい虫こぶがみつかっているそうです。

Cafepedia終了後の帰り道、街路樹の葉が妙に気になり、まさに「上を向いて歩こう」で帰宅したのでした。

虫こぶが得体の知れない不思議な存在から、ちょっと理解できる不思議な存在になり、植物を見る眼がまた広がりました。

2009年4月15日水曜日

第十五夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!
しっかり食べたい方にはディナーセット、軽くつまみながらお酒をという方には前菜3種プレート、コーヒーや紅茶を楽しみたいという方にはデザートセットがおすすめです。

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・えび煮込みカレー
・ベーコンと青梗菜のパスタ(アンチョビソース)
・チキンのトマトソース煮込み(バケット付)

●前菜3種プレート \1200(1drink付)
・ソーセージとブロッコリーのキッシュ、ロースハムのムース、コールスローサラダ

●デザートセット \750(1drink付)
・バナナのチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・キャラメルチーズケーキ
・抹茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年4月7日火曜日

第十五夜、開催のお知らせ

すっかり春らしい季節になり、外歩きが気持ちよい今日この頃です。
4月のカフェペディアは、そんな外歩きでの発見がさらに楽しくなるテーマです。

今回のテーマは「虫こぶ」!
「日本原色 虫えい図鑑」の著者である湯川淳一さんを語り手に開催します。

「虫こぶ(虫えい)」って何か知ってますか?
みなさんきっと一度は見たことあると思います。
木の葉や実が不思議な形になっているのを見たことがありませんか?それです。

子どもの頃、中に何がつまっているのだろうと割ってみたりしましたが、結局正体は分からず…。
その「虫こぶ」の謎がようやくカフェペディアで解けるなんて!カフェペディアやっててよかったです。
当日までに虫こぶ探してみようかなー。

第十五夜 「こぶはこぶでも
        植物にできるこぶってなーんだ?
         ~虫こぶから探る虫と植物の関係~」

語り手  湯川 淳一さん(旧所属 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室教授)

開催日時  平成21年4月16日(木)
        18:00開場~、19:30「語りの時間」~、20:30フリータイム~

「語りの時間」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は4/13日(月)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年4月5日日曜日

第十四夜 「残された自生地は北九州市!最後は泥にたよるしか…。~稀少な水草の再生~」

記念すべき一周年となる科学夜話Cafepediaを2月26日(木)に開催しました。
テーマは「水草」、いのちのたび博物館の真鍋徹さんを語り手に迎えての開催です。
最初に真鍋さんから出されたキーワードが
「サイエンスカフェの目的は、科学的真実を伝えることではなく、問いを提示すること-シェークスピア-」
(「ハムレット」などの作者のウィリアム・シェークスピアと勝手に勘違いしてました。後で記憶を頼りに調べてみると英国でサイエンスカフェ普及の中心となってきた、ニューカッスル大学のトム・シェークスピアさんのことでした。勉強不足です…。)
カフェペディアをはじめて1年目にして初めて聞いた言葉です。知的好奇心は"真実”を知ることを積み重ねることではなくて、”問い”によって広がっていく自分自身の思考によって満たされるような気がします。
この報告書も毎回のカフェペディアを思い出しながらまとめているのですが、カフェペディアで語り手の方が語ったことを報告しているというよりも、語り手からの”問い”、といっても語り手の方が質問をなげかけているというのではなく、語り手の”語り”から生まれた自分自身への”問い”とそれによって広がっていった自分自身の思考をまとめているようなものになってしまっている点はご了承ください。

出だしのキーワードだけでかなり思考が巡ってしまいました…。

真鍋さんの語りは森林の話からスタートです。
水草の話では…?と思いながら
話題は里山へと

人間の日常生活は自然と共にありました。
燃料という点から見ると、森は薪の供給源である薪炭林として常に人の影響が加わっていました。
しかし、1960年代の石油エネルギーへの転換という燃料革命とともに薪炭林は放棄されます。
こうした変化は森だけではありません。

人間の日常生活とともにあった自然が有機的につながった里山という環境は、人間の生活の変化とともに量的にも質的にも失われていきました。そして、その変化は里山環境を好む生物がいなくなると言うことにつながります。

つまりは、これまでサザエさん的なライフスタイルでけんかしながらも仲良くくらしてきた仲間に、ちょっとトレンディードラマ風のライフスタイルに変えたいから出て行ってくれというようなものでしょうか。こう考えるとかなり身勝手なことです。

今回のテーマの稀少な水草もため池という失われていく里山環境に生息する住人です。その名はガシャモク。名前からするとポケモンのキャラクタのような雰囲気ですが、とても…地味な水草です。

このガシャモクの最後に残された自然自生地が北九州市の一つのため池だったのです。
これに気づいたのが市内のため池をくまなく調査してきた大野さんです。

そのため池のある地域のお年寄り曰く、子どものころ池を泳ぐのに邪魔になるほど繁茂していたというガシャモクがいまや日本でここにしか自生していないのです。
ですが、そのため池でもここ数年ガシャモクが減少しているというのです。

もともと陸上の森林が専門である真鍋さんがガシャモクの調査と保護の取り組みをはじめたきっかけは…上司からの指令(真鍋さん、公にして良かったでしょうか?)。調査費用もない中で、試行錯誤の取り組みを行い、今や地域も巻き込んでの取り組みとなっているのです。

資金がなければ、知恵を出す。試行錯誤は知的好奇心を満たす大きな楽しみだと思います。大きな楽しみがあるから仲間が集まります。そして、地域の人にとってただの水草がガシャモクいう名をもつものになった時に、地域で一緒に暮らしてきた同居人としての存在になったのではないのでしょうか?

ガシャモクの取り組みは、関わる人にとって科学的真実を提供するものではなく、ガシャモクという共に生活してきた仲間についての”問い”をそれぞれの人が投げかけられ、その”問い”についての思考を楽しむ(適切な表現ではないかもしれませんが)ものなのでは…と、最初の真鍋さんのキーワードを思いだしました。

さて、最後に私が常日頃思う疑問を真鍋さんにたずねてみました。人の生活により影響を与えられ存在した里山が人の生活の変化とともに失われる。その里山の生きものを保護する意義は?

「意義はやる人がそれぞれ考えればいい、生き物が好きだから、それでいいと思う。」

すごく腑に落ちました。


2009年2月25日水曜日

第十四夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!
今回は一周年ということで、軽くお腹に何か入れたいという方にぴったりの「前菜3種プレート」を用意しています。ぜひご利用ください。

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・菜の花とベーコンのパスタ(アンチョビソース)
・チキンのトマトソース煮込み(バケット付)

●前菜3種プレート \1200(1drink付)
・ソーセージとホウレン草のキッシュ、キノコとじゃが芋のカナッペ、蒸し鶏とセロリのサラダ

●デザートセット \750(1drink付)
・オレンジチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・バナナのシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年2月15日日曜日

第十四夜、開催のお知らせ

なんと、今月の開催でCafepediaは一周年!
これまで語り手を引き受けていただいた方々、聞き手として会場を盛り上げていただいた方々、おいしい料理&素敵な会場を提供していただいたcreamスタッフのみなさま、多くの人々の交わりでCafepediaという空間ができあがりました。今後とも進化し続ける空間としてCafepediaを続けて行きたいと思っています。

さて、今回のテーマは「植物」、しかも水草です。
語り手はいのちのたび博物館の真鍋徹さんです。
最近では、森林生態系というキーワードはなじみ深いものとなりつつありますが、水中にも水草を中心とした水中森林生態系の世界が広がっているのでしょうか?
と言いながらも、実際に浮かぶ水草のある光景は、水槽の中で金魚とともにある水草がせいいっぱいなのですが…。今回のCafepediaで水中の世界にはまってしまうかもしれません。
今回の語り手の真鍋さんは森林の専門家なのですが、その真鍋さんがはまっているという水草の世界。その「はまりのつぼ」話も楽しみです。

第十四夜 「残された自生地は北九州市!最後は泥にたよるしか…。~稀少な水草の再生~」

語り手 真鍋 徹さん(いのちのたび博物館)
     http://www.kmnh.jp/staff/manabe.html


開催日時  平成21年2月26日(木)
        18:00開場~、19:30「語りの時間」~、20:30フリータイム~

「語りの時間」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!


参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は2/23日(月)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年2月11日水曜日

第十三夜 「草葉の陰の考古学~古墳から復元する古代日本のお葬式~」

2009年、最初のCafepediaを1月26日(月)に開催しました。
テーマは「古墳」、いのちのたび博物館の宮元さんを語り手にむかえての開催です。
語り手の宮元さん、かなり早い時間での開場入り。かなり気合が入っている様子です。


いよいよ”語り”のスタートです。

「穴があったら入りたい」
いったい何のことやらとおもうキーワードで話は進みました。
スクリーンに映し出されるのは、さまざまな”穴”。


古墳の入口です・・・。本当にただの穴、いやむしろ石組みの隙間といったほうが正しいかと思います。人が一人這いつくばってやっと入れるような危険すぎる穴です。

語り手の宮元さんは古墳の入口であるこの穴を見るととにかく入りたくなるそうです。
そして、穴の中にもぐりこみ、懐中電灯片手に内部をスケッチするのだそうです。

 宮元さんが古墳好き(?)になったのは小学校時代から歴史が大好きで・・・というわけではなく、むしろ年号や言葉を覚える歴史という「科目」は嫌いだったそうです。それではなぜ「古墳」好きになったのか?大学に入り、研究の中でさまざまな古墳を「体験」するうちに古墳がどの時代に作られたものかがわかるようになったときだということです。

 どの本で読んだのかは忘れてしまいましたが、大学の授業などで学生が初めて顕微鏡で細胞を観察し、スケッチを行う作業を行うとき、核や細胞膜などさまざまな細胞器官をきちんとスケッチすることができません。見えているけれど、認識できないのです。しかし、細胞の構造を理解した上で、顕微鏡をのぞくと、様々な器官がくっきりと認識し、はっきりとスケッチすることができ、細胞どうしの違いがわかるようになるという話を思い出しました。

 同じ物を見ても、見る人によってその認識の仕方は異なるし、同じ人が同じ物を見ても、その人のそれまでの経験によって、その認識の仕方は大きく変化します。自分のことを考えると、たとえば土壌動物の本を読んで、土壌動物の世界に興味をもってからは、見えている光景は同じはずなのに、地面上に認識する世界が大きくかわりました。そしてこれまで認識できなかったことが認識できるようになるということは知的好奇心でこれまで進化してきた人間にとって根源的な「喜び」なのではないでしょうか?

 宮元さんが「古墳」に出会う”きっかけ”は偶然だったかもしれませんが(その”きっかけ”をもっとじっくり聞き出したかったのですが…)、その”きっかけ”から得られた新たな認識の世界が宮元さんを未知の穴にもぐりこませる原動力になっているだろうなーと思いました。


 古墳のつくりと日本書紀や古事記で伝えられる神話とのリンクも世界の神話マニアとしては非常に興味がわきました。イザナギとイザナミの黄泉比良坂(よもつひらさか)の話です。話の内容についてはココを読んでください。その話に対応するように古墳の中に食器や植物の種、坂が作られているものがあるということです。古墳はお墓ですが、その埋葬様式の背景にはストーリーがあり、埋葬者の死後の物語をあらわそうとしているものであるような気がします。現代でも様々な宗教で様々な葬式の様式がありますが、そのそれぞれが死者の死後の物語を演出しているものではないだろうか?などとにわか考古学者になりきって考えてしまいました。
 今回のCafepediaには語り手の宮元さんの小学校時代の恩師が参加されており、宮元さんも驚き&緊張の語りとなりました。恩師の方はCafepediaのお知らせを見て、これは聞かなければ!と参加されたそうです。Cafepediaの場は知的好奇心に出会う場だけでなく、様々な人が出会う場にもなっているのだなあと実感した夜でした。

2009年1月25日日曜日

第十三夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付)3種類よりお選びください。
・海老とホウレン草のトマトクリームソースパスタ
・チキンのサワークリーム煮(バケット付)
・キーマカレー

ケーキセット \750(1drink付)
・バナナのチーズケーキ
・いちごのレアチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・抹茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。
また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年1月21日水曜日

第十三夜、タイトル決定!

第十三夜のタイトルが決定しました!

第十三夜「草葉の陰の考古学~古墳から復元する古代日本のお葬式~」

草葉の陰…なんと趣のある言葉でしょうか。日本語っていいですね。

2009年1月20日火曜日

第十三夜、開催のお知らせ

正月気分もすっかり抜け、2009年を駆け抜けるエンジンもしっかり温まりました。
ということで、2009年最初のCafepedia開催です。

今回はいのちのたび博物館の宮元 香織さんを語り手に迎えて、「古墳」をテーマに開催します。
古墳・・・。
小学生のころ社会科の資料集で見た「前方後円墳」の不思議な形状に心ときめいたのを思いだします。といっても学問的にというより、UFOとか超古代文明ミステリーの路線なのですが・・・。
Cafepediaでひさびさに出会う「古墳」はどのようなときめきをもたらすのでしょうか?
今年最初の未知との遭遇にワクワクしています。日本史を復習しておこうかな・・・。

第十三夜 「草葉の陰の考古学~古墳から復元する古代日本のお葬式~」

語り手 宮元 香織さん(いのちのたび博物館)
     http://www.kmnh.jp/staff/miyamoto.html

開催日時  平成21年1月26日(月)
        18:00開場~、19:30開演~、20:30フリータイム~

開演前後の時間には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は1/23日(金)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。
連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年1月14日水曜日

第十二夜 「動物となかよく暮らす方法-旭山動物園の革命児が語るニホンオオカミ絶滅の真実」

昨年の出来事となってしまいましたが、12/21(日)に2008年最後となるCafepediaを開催しました。
開催日は冬至ということで、キャンドルの灯に包まれた中での開催。いつもとは趣の異なる雰囲気に話もお酒もすすみそうです。
今回は北海道、旭山動物園で「革命児(?)」として活躍中の坂東元さんがオオカミについて語っていただけるということで、最近オオカミに興味をもつ管理人としては開催を非常に楽しみにしておりました。
いつものように開演前の腹ごしらえです。まだ会場は電気照明を点灯していますが、開演途中からは完全にキャンドルの灯と移行しました。そのため以後紹介する写真はほとんど真っ暗ですが、ご了承ください。
さて、いよいよ開演です。
日本ではオオカミはすでに絶滅した(させられた)動物です。その絶滅には文明開化がきっかけとなったということなのです。どういうことなのか?
北海道でのオオカミと人とのかかわりの話をしていただきました。
文明開化以前は北海道、蝦夷地はアイヌとオオカミは互いに自然界で生活をする仲間として共に暮らしていました。しかしながら、文明開化とともにすすんだ蝦夷地の欧米式開拓スタイルは人とオオカミを対立する存在にしてしまったのです。

きっかけは畜産です。囲い込んで飼われた馬はオオカミにとって格好の餌食となります。オオカミの住む北海道で開拓を進めるには牧畜をあきらめるか、オオカミを絶滅させるかという二者択一の選択がなされ、当時、開拓を進める人たちは当然のことながらオオカミの絶滅という選択肢を選びました。
奨励金をかけてオオカミを狩ることが行われました。その動きの中には悲しい歴史があり、開拓によりこれまでの生活を奪われたアイヌの人たちは生きていくために、これまで共に生活してきたオオカミを狩り、奨励金を得る方法を選ばざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。

第十夜の宇梶さんの話を思い出しました。これまでの暮らしを奪われ、そしてこれまでの暮らしを破壊することに自ら手を貸さざるを得ない状況に追い込まれていったアイヌの人たちの心情はどれほどのものだろう?

自分自身を否定することを他人に強要され、そして自分自身の手で自分自身を否定していく。そしてある時、失った自分自身が自分自身をなりたたせているものであることに気づき、それを取り戻そうとする決意をする。その重さが宇梶さんと握手を交わしたときに感じたやわらかな力強さだったのだとオオカミとアイヌの話を聞いたときに気づきました。


話は戻って、オオカミが馬を襲うようになった原因にはエゾシカ猟も大きく影響していたとのことです。シカ肉が売れるということで、大量のエゾシカが狩られるようになりました。エゾシカを獲物としていたオオカミにとっては獲物のエゾシカがいない、だったら馬を襲うという結果になってしまうのは必然です。オオカミが馬を襲うような生活に追い込んだのも人なのです。意図的であるかどうかは別にしても同じような状況を人と人の歴史、そして今現在世界で起こっていることにも垣間見ることができるような気がします。

人は、その時々の自身の利益を中心にこれは害獣、これは益獣と分類し、動物(自然)に接しています。その接し方は自然に対してだけでなく、人間に対しても同じようなことをしているような気がします。その価値観が、どうも人間そのものの存在を危うくしているような原因であるような気がします。

坂東さんが語ったようにどこに「豊かさ」を感じることができるのか?

世の中で語りつくされていることではありますが「豊かさ」とは、数字や金銭で図れるものではないことは明白です。それでもそこから抜け出せないのはなぜなのだろう?真っ暗な思考の迷宮にはまり込んでしまった管理人でありますが、坂東さんの話がキャンドルの灯のように、答えへと近づけてくれそうな気がしました。

お話の後はいつも通り、お酒を交わしてのフリータイムです。写真では真っ暗ですが、話は延々と盛り上がりました。その雰囲気にお酒がすすみ、ひさびさの午前様となってしまいました。

今回も非常に盛りだくさんの内容だったのですが、私の文章構成能力では、ほんの一部しか報告書で記載することができないことが残念です。このカフェペディアの雰囲気は百聞は一見にしかず、ぜひとも体験していただければと思う管理人であります。