Cafepedia(カフェぺディア)とはcafe+encyclopedia(百科事典)を合成したもので、「百科の学術」つまり生物や物理、文化や社会、芸術や音楽…etc様々な「科学」をキーワードに、様々な方々を語り手に迎え、知的好奇心をくすぐる様々な話題をつまみにして、おしゃれなカフェで飲み物を片手に楽しい時間をすごそうという企画です。

カフェに参加している人だけでなく、その場に居合わせたお店のお客さん全員が、「科学」の話をBGMにお酒を楽しめるような雰囲気を生み出す。科学夜話”Cafepedia(カフェペディア)”はそんな粋な空間を目指しています。

2009年10月13日火曜日

報告書 第二十夜「金子みすずの不思議とアトムの世界~量子の不思議とリアリティー~」

9月29日(火)、語り手に九州工業大学大学院工学研究院で基礎科学系・量子物理学部門の教授をされている岡本良治さんを迎え、科学夜話Cafepedia第二十夜を開催しました。

今回も報告作成までに時間がかかってしまいました。
なぜか・・・?

正直に言うと今回のカフェペディアで自分の中に生まれたアイデアをうまく言葉に表現できなかったからです。
カフェペディアの夜に生まれたぼんやりとしたアイデアをしっかりとつかむためにいろいろ本を読みました。開催前にもいろいろと量子力学関連の本を読んでみましたが、???の部分が多く、その部分は放っていました。しかし、今回のカフェペディア開催後にぼんやりとつかめたイメージで改めて本を読むと???の部分が少し解消されました。(その分新たな???が生まれたのですが…。)
そういうことですので今回の報告書では、カフェペディアでの話とその後に読んだ本で出会った内容が混在していると思いますがご了承ください。また、理解し間違えている部分もあろうかと思います。その際にはコメントにてご指摘修正していただけるとありがたいです。

前置きが長くなってしまいました。

今回の量子の世界の話、最初は原子や電子よりも小さな世界のことだと言う程度の認識しかありませんでした。事前に岡本さんの研究室でお話させていただいた際の私のこのような理解状況を察していただき、カフェペディアでは日常生活の視点では全くイメージできない世界、そういう世界を捉えるため頭のウォーミングアップの話からスタートしました。

金子みすずの詩「大漁」です。

朝やけ小やけだ
大漁だ
大羽いわしの
大漁だ

浜は祭のようだけど
海の中では
何万の
いわしのとむらい
するだろう

人間中心の視点を変えることで気づく世界です。
なぜ、量子力学にこの詩が・・・?この時にはよくわかっていませんでした。

量子力学の世界を知るには
「知力によってのみ認識しうる、機器で検出される実在への頭の切り替えが必要」
だというのです。

話はいよいよ物理的な世界への入り口です。頭の中がぐっと縮こまります。

「数式で表される理論、そのもととなる実験結果による理論との一致。それにより厳密さ、普遍性、客観性が保証される。」

物理学の世界を表現する言葉は数式だということでしょうか?

理論を立てて、それを実験し、その結果が理論と一致すればそれは普遍なのだろうか?
「それって非常に確率の高い”星占い”と変わらない論理じゃないのーっ」と否定したくなる自分がいます。
でも一方で、この様々な数式であらわされる理論を応用してできた技術を利用している自分もいて、「その技術が”星占い”と同様のものであるはずがない!」と思うのを否定する自分もいます。
うーん、どちらかというと生物分野肌な自分は自身を持って普遍性、客観性があると言い切れません。

「光は粒であり波である」
光は伝わっていくときは”波”のような性質を持っていて、何か物質に作用するときは”粒”として振舞うのだそうです。さらにそれは”光”だけでなく量子的粒子すべてに当てはまるようなんです。
”粒”=”モノ”、”波”=”コト”です。
どう違うのか?なんとなく分かるような分からないような・・・。
「分からないのをそのままにしておくとさらにわからなくなる!」と思った会場の参加者からは、なんとかこの部分を理解しようと質問が繰り返されます。
その質問に岡本さんも身振り手振りを交え、いろいろな例えを用いて説明してくださいました。


「”波”とは”コト”が移動するのであって、”モノ”が移動するのではない。」
海の波間に浮かぶゴミは波と同時に移動はしない!
少しわかったような気がします。

さらに、
「同種の量子的粒子は互いに区別できない」
つまり、原子や電子はすべて全く同じものであるだということです。日本の水素原子も南極の水素原子も同じです。地球の水素原子も太陽の水素原子も同じです。
うーん納得・・・いや待てよ、ということは…同じものなら区別がつかないから、観測のやりようがないじゃないか?動物行動学でも個体識別は不可欠じゃないかと思うのは素人の浅い認識でしょうか・・・。

さらにさらに
「電子が動くということは”波”が伝わっていくということで電子の”粒”そのものが動くことではない」
つまり、電光掲示板に敷き詰められた同じランプが順序良く点滅することで文字が流れていくように見えるのと同じようなイメージです。

はっ!福岡伸一さんの「動的平衡」に書かれていた内容を思い出しました。私たちは個体としては変化がないように見えますが、我々の体を構成する分子、原子は常に入れ替わっています。同じモノではないけど同じような状態には維持されています。我々は動的平衡状態にあるということです。

これとイメージがだぶりました。
「ということは、生物、すなわち我々の存在も量子的に見れば「波」ではないか!」

と、イメージしちゃうと、波動水とか波動壺なんていう怪しいものがそれらしく聞こえてしまいますが、こういうのって量子力学の理論をそれっぽく取り込んで説得力を膨らませているのかなーなんてことも思いました。怪しい世界も最先端科学をとりこんでいるんだなーと変な部分に関心してしまいました。

もう一つふっと思い浮かんだのは、

わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

という文章です。
宮沢賢治です。
中学か高校の教科書で出会った文章のような気がしますが、その当時は全くイメージが伝わりませんでした。というか、なんじゃらほいというのが正直なイメージでした。
今はこの文章は量子力学的な世界観のような気がします。
調べてみるとこの文章は詩集「春と修羅」の序文でこの文章の続きもさらにいろいろなイメージが湧いてきます。学生時代はチンプンカンプンだったのですが…。

うーんどうも、考えの飛躍ばかりで本題の量子の世界のことはどうもすっきり理解できていそうにありません。岡本さんが紹介してくれた「量子力学を分かったという人は量子力学を理解していない人だ」というファインマンの言葉すらなぐさめにならないほどです。


なぜこうも量子の世界がすっきりと理解できないのか?
ぼんやりとこんなことをイメージしてみました。

「今から約46億年前に地球ができ、約38億年前に生命が誕生しました。あと数十億年後に地球は太陽に飲み込まれます。」

なんとなく「そうなんだー」と思うけどもイメージがわきません。
なんでだろう…?

時間スケールが人間サイズじゃない!

本川達雄さんの「ゾウの時間、ネズミの時間」という本で読んだ内容を思い出しました。
「時間は唯一絶対不変のものではない、動物には動物のサイズによって変わるそれぞれの時計があり、われわれの時計では、ほかの動物の時間を単純には測れないのである。・・・感覚が発達していない事象に関しては、たとえ外界に存在していても、ヒトの頭の中の世界には存在しない。・・・頭の中の時間軸は、自分に固有の時間軸だけしかないのであろう。時間に関しては、ヒトは外部に閉ざされた存在だと言えるのではないか。」

自分の中の感覚だけで理解しようとするから、量子の世界がすっきり理解できないんだ。
と思うと、最初に岡本さんがなぜ金子みすずの詩「大漁」を紹介したのか、ようやくわかりました。
人間中心の視点を変えること、これは量子の世界を”見る”ことにも当てはまるんだと気づきました。

こうしている今も私たちは目に飛び込む光子でこの世界を見て、原子を食べ、原子を取り込み、電子の波の中にいます。量子の世界に生きているんだなーと私の中の閉ざされた感覚の世界が少し広がったような気がしました。


語りの時間終了後もいろいろな面白い実験(?)を披露していただき、疲れた参加者の脳をリフレッシュしていただきました。
まだまだ今回購入した量子力学関連の本を読み果せていません。じっくり読解していきたいと思っています。理解が詰まった時には岡本さん、アドバイスよろしくお願いします。

2009年9月28日月曜日

第二十夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・チキンのトマトソース煮込み(バケット付き)
・海老とホウレン草のぺペロンチーノ

●前菜3種プレート \1100(1drink付)
 ※プレートのみのご注文は\750
・蒸し鶏とセロリのサラダ、ロースハムのムース、タコのガリシア風

●デザートセット \750(1drink付)
・バナナのチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・抹茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年9月17日木曜日

お知らせ 第二十夜「金子みすずの不思議とアトムの世界~量子の不思議とリアリティー~」

第20回というキリ番開催のカフェぺディア!
今回のテーマは「量子の世界」!
語り手は岡本良治さんです。

「量子」というと最先端の物理学、数式だらけの難しい世界というイメージ。
私も昨年2008年に南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんがノーベル物理学賞を受賞したことで、新聞などによく登場したキーワードですが、私もその流れにのって少々本を読んでみましたが…途中で挫折してしまいました。

こんな管理人ですが、今回の開催に先立って、語り手の岡本さんの研究室にお話を伺いに行きました。
そこで、軽く「量子」の世界を覗いてきたのですが…。

岡本さんの丁寧な話にすっかりはまってしまいました。
中学高校時代に化学や物理で学んだことが、すっかり覆ってしまいました。
いや、それどころか天動説から地動説へのコペルニクス的転回!
新しい世界観が広がってきました。

物理、化学、数式、理系的な世界に抵抗のある方もこの機会に「量子の世界」の入口を覗いてみてください。あなたの見る世界の何かが変わる!(かも?)

第二十夜  「金子みすずの不思議とアトムの世界~量子の不思議とリアリティー~」

語り手 岡本 良治さん
     (九州工業大学大学院工学研究院基礎科学系・量子物理学部門 教授 )
      http://www.mns.kyutech.ac.jp/~okamoto/

開催日時  平成21年9月29日(火)
        18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~

「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は9/26日(土)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。

2009年9月14日月曜日

報告書 第十九夜「深海底の変わった生物たち~深海生物の世界から」

8月20日(火)に科学夜話Cafepedia第十九夜を開催しました。
語り手はいのちのたび博物館で甲殻類・貝類を担当されている、自称”最もマニアックな学芸員”下村通誉さんです。

なぜにマニアックか?
今回、カフェペディアで話を伺い、マニアック好き(マニアックというわけではなくマニアックなものが好き)な私、管理人にはビビッときました。さてどんな話が繰り広げられたのでしょうか?報告したいと思います。

開演前の会場は、いつも通り、心地よいミュージックとおいしい食事でなごやかな雰囲気です。
ですが、「深海底の変わった生物たち」というタイトルに惹かれて集まった人たちです。"変わった物"好きであることは確かでしょう。


いよいよ深海の世界のスタートです。
下村さん、かなりお酒がいけるほうで、開始前に軽くビールをいただいております。
まずは、深海の定義から
「地球の70%は海洋で、そのうち3,000m以上の深さの海が76%、地球の生物を知るということは深海の生物を知るということである。」
いきなりの先制パンチです。
「深海なんてマイナーな生物が住む世界だ。だから変な生きものばかりなんだ。」と思っていた自分はなんて視野の狭いんだ・・・。これから先の話はまさに未知の深海へと突入する気持ちでした。

さて、深海の定義とは200m以上の深さの海だそうです。なぜか?
深くなるほど太陽の光がとどかなくなる海において200mの深さは植物プランクトンの光合成と呼吸の収支が0となる深さなのだそうです。つまり、陸上生態系のように太陽光で光合成をする植物に頼ることができない世界、つまり動物が動物を食べる過酷な競争の世界ということでしょうか?しかし一方では環境の時間や季節による変動が少ないのですから安定した世界とも言えます。

と今、書きながらひらめきました。
講演後のアフタートークでどっぷり飲みながら思った一つの疑問、

深海では雄と雌が出会うことができる機会は少なく、繁殖行動は非常に困難です。アンコウには雄が見つけた雌と離れないように雌の体と一体化したり、繁殖にはかなり努力をしているそうなのですが、深海が安定した環境であるならば、わざわざ雌雄で交配する必要はないのではないか?昆虫のナナフシのように単為生殖メインの繁殖方法がなぜ広まらないのか?

と思ったのですが、あさはかでした。
確かに時間や季節変動といった面では安定していますが、動物が動物を食べる過酷な競争の世界であるならば、進化の方向性としては環境への適応というよりも純粋に動物同士の競争、いかに食べるか、いかに食べられないかについて進化の方向性は特化していく。そのためには雌雄で交配し、遺伝子を多様化させていくことは不可欠!
どうですか、この考え?

と思うとその後に出てきた様々な深海生物の進化の方向性の話が腑に落ちてきました。
一つは「深海生物の巨大化」
同種の生物が海の浅いところにも深いところにも生息する場合、深くなるほど巨大化するという傾向です。紹介された生物は深海のバルタン星人こと(他HPによる)エンマノタナイス、個人的にはあこがれの存在であるオオグソクムシです。一方で深くなるほど小さくなる矮小化傾向の生物もいるそうで、どちらかの二極化が進んでいるそうです。
これも、競争のルールがシンプルであれば、戦略もシンプルに二極化するというのもうなずけるような気がします。

あくまでも素人の考えなので、突っ込みどころがあれば、みなさまご指摘ください。

もう一つの深海の環境条件、光に対する適応の話も伺いました。
深海生物の体色はだいたい黒、銀、赤、白だそうで、200~700mは黒・銀、700~数千mは赤、数千mより深くなると白が多くなるそうです。
で、見る器官である目については水深1,000mまではなんとか光をとらえようと目が大きくなる傾向なのですが、それより深くなると目は退化する傾向にあるそうです。
深くなるほど光が届かなくなるというシンプルな傾向であるが故に環境と生物の体のつくりの関係がはっきりわかり、生物のおもしろさを感じます。
と、思いきやなんとポニョのようにクラゲに乗って海の深いところ浅いところを移動するというオナシグソクムシというやつもいるらしくて、深海はシンプルな生物相かと思いきやなかなか複雑です。
  
話をすべて書くと長くなってしまうので、最後に一つ。
熱水生態系の話です。
海底には地上同様に火山活動の活発な箇所で地熱に熱せられた水が噴出するポイントがあり、その周辺では独自の生物群集が形成されています。
火山活動の盛んな場所ですから有毒な硫化水素がでまくっています。チューブワームとかシロウリガイなどの生物はその硫化水素を無毒化したり、はたまた硫化水素からエネルギーを生み出すのです。これはすごいことです。陸上生物の生態系では植物の行う光合成という手段で太陽光からエネルギーを手に入れています。浅い海の生態系もそうです。しかしこの熱水生態系はまったく太陽に頼っていません。しいて言うなら地球そのもののエネルギーを利用している生態系です。
 
私、管理人は生物同士のつながりや多様性など生態系に非常に興味関心を持っており、生態系的な物事の捉え方は視野が広いことだと思っていましたが、この熱水生態系や深海の生物相の話を聞き、私が思っていた生態系は所詮、人間中心の生態系的考え方であったことに気づきました。
ここで最初の下村さんの先制パンチ「地球の生物を知ると言うことは深海の生物を知ることである」という言葉がボディブローのように効いてきました。
 
今回のカフェペディアで私にとっては未知の世界である深海の世界に触れて、さらに思考の深度が深くなれたような気がします。
 
さて、メインの講義の後に標本の登場です。いつものカフェペディアでは標本などが講義の前に会場に展示されているのですが、今回は逆です。講義で興味津々となった参加者は・・・。
標本と下村さんにがぶりつきです。小さな参加者の子どもたちも下村さんに質問していました。
下村さんが深海の世界のおもしろさを噴き出す”熱水噴出孔”、集まる参加者がそこから出る”毒(?)”をエネルギーに変えるたくましい生物に思えました。
もちろん、その後も下村さんの噴き出す”毒”をお酒とともに楽しみました。

今回も報告というより、私自身の思考が先行してしまいました。
もっともっとおもしろい話が盛りだくさんでしたが、それは参加した方の胸の内にということで・・・。報告はここまでにしておきます。

2009年9月7日月曜日

報告書 第十八夜「おいでよ動物の森へ~動物番長の夜話~」

申し訳ありません報告がかなり遅れてしまいました。
季節も秋です虫の音を聞きながら、報告します。

7月23日(木)に科学夜話Cafepedia第十八夜を開催しました。
語り手は海の中道海浜公園にある動物の森で獣医をされている高田真理子さんです。

北九州市の到津の森公園のスタッフのみなさんにはいつもCafepediaに遊びに来ていただいており、到津の森公園のバイタリティーあふれる二人の獣医さんにはお会いする機会がたっぷりあるのですが、他の動物園の獣医さんのお話をうかがうのは初めてです。しかも「番長」です。どんな方が現れるのか内心ドキドキしておりました。

話の出だしは、前日の皆既日食のレポートです。やはり開催日からするとこのネタは外せないでしょう。皆既日食に動物たちがどう反応したのか興味津々です。

動物の森で一番反応した動物は・・・ニワトリの鳥丸(♂)!コケコッコーと時の声を上げ続けたそうです。

早朝、雄鶏は時の声を上げますが、それはやはり明るさがきっかけになるのでしょうか?とすると明→暗の日の入りではなく、暗→明の日の出に鳴くのですから、日食時も皆既日食から明るくなる状態で鳴いたのだろうか…などふと思いました。


さらにクジャクが騒いだそうです。
このクジャクは数年前の福岡西方沖地震の揺れる少し前にも騒ぎ出したそうです。高田さん曰く、何か天変地異を感じる能力を持っているのかもしれない・・・。私の中ではクジャクはインドのマハラジャの宮殿に放し飼いにされているというイメージがあるのですが、もしかしたら、天変地異を知るためにインドのマハラジャはクジャクを飼っていたのかー!と勝手な想像をしてしまいました。
後で調べてみるとクジャクはヘビの天敵だそうで、インドに住むコブラの危険を避けるために放し飼いにしていたそうです。

出だしの日食ネタでいろいろ考えてしまいましたが、本題の話です。

「人は本質的に動物が好き!」
出だしから言い切られてしまいました。

「動物を見てパワーをもらうことが出来る。これは原始の血である。」
確かに、トーテミズムなどは動物を自分とつながりのあるものとして崇拝します。

「食料としての動物、敵としての動物、財産を脅かす存在としての動物、財産を守る存在としての動物からいやしの存在としての動物になった。最近ではアニマルセラピーなど動物とふれあうことでリラックスしたり病気が治ったりという研究事例もある。」
そういえばイルカと一緒に泳いだりしてふれあうことで、自閉症を治していくというのを聞いたことがあります。

動物の森ではカンガルーを飼育していますが、音などに驚いて混乱して柵にぶつかったりして、首や腰を骨折するそうです。首や腰を骨折したら致命傷だと思うのですが、そのカンガルーの治療に高田さんが飼育員の方といろいろと悩みながら取り組んできた話をうかがいました。

なぜ完治する可能性が低いのに治療するのか?安楽死の方がいいのではという考えがよぎりました。
そこから高田さんの話もふまえて、考えてみました。

動物園には人と動物の間に檻や柵、堀などの距離があります。互いの安全のために必要な距離ですが、その距離での動物と人間の関係だけでは展示物としての動物の見方を超えることはできないでしょう。極端に言えば、動物=展示物という見方しかできなくなってしまえば、動物がケガや病気をしたならスペアを用意すればよいという見方をするかもしれない。それは私がカンガルーの治療に関してふと頭によぎった、自ら手を下すことがない立場の人間が考える安楽死という見方と同じなのかもしれません。

動物園が動物展示施設だけに留まるのなら、それは古代からの動物とのかかわりを絶ってしまう存在になるのかもしれません。しかし、そうなることは動物園の本来の趣旨ではないし、動物園のスタッフの皆さんの思いに反することだと思います。

そうならないためにどうするべきか?

動物園には生きている動物がいるのに人間と動物の距離が離れすぎバーチャルな動物展示施設になってしまわないため、そのために小動物に直接ふれあうことができるふれあい動物園などの取り組みをやっているんだ!と初めて気づきました。

正直、今の自分にとって動物園は知的好奇心を満たすために動物を観察する場になっていたし、そういう目で動物を見ていました。まさに目で見ているだけです。

しかし、子どものころに訪れた動物園の記憶は、ゾウに餌をあげたり、ロバに乗ったり、ゴリラにウンチを投げられたり、カバに水中でしたウンチをしっぽで撒き散らされたり(なぜかウンチネタがかなり記憶に残っています)、ゾウの鼻息、ロバの背の肌触り、ウンチの臭い、ゴリラの雄たけび、五感をフル活動させ、直接的、間接的に動物にふれあっていました。一日中遊んだ動物園から帰るときにはなぜか元気一杯だったような気がします。これが動物のパワーをもらうということだったのでしょうか?

動物とのつながりを取り戻す。そして動物のパワーを原始の血で感じ、人間本来の生きる力を取り戻す。これが現代における動物園の存在の意義なのかもしれません。

こうやっていろいろ考えると動物園の獣医になった理由は「動物が好きだから」と言う高田さんの言葉に改めて深い意味を感じました。
&「動物からパワーをもらう」という言葉に到津の森動物園のスタッフの方々がバイタリティにあふれているのはそのためか!と妙に納得しました。

かなり文章が迷走し、読みにくい報告になってしまいましたがお許しください。


講演終了後も参加者の動物相談を受ける高田獣医でした。

2009年8月24日月曜日

第十九夜のカフェペディアメニューです。

18:00開場~19:00開演までの間のカフェペディアメニューの発表です!

●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・ソーセージと野菜のスープ煮(バケット付き)
・ベーコンとオクラのトマトソースパスタ

●前菜3種プレート \1100(1drink付) 

※プレートのみのご注文は\750
・海老の春巻き、ロースハムのムース、蒸し鶏とセロリのサラダ

●デザートセット \750(1drink付)

・バナナのチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・抹茶のシフォンケーキ

これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。

2009年8月20日木曜日

第十九夜「深海底の変わった生物たち~深海生物の世界~」

前回の報告をまだアップしていませんが、第十九夜のお知らせをします。
今回のテーマは「深海のいきもの」です!
語り手はいのちのたび博物館の学芸員で甲殻類・貝類を担当されている下村通誉さんです。

深海のいきものとは、アンコウ、タラバガニなど高級食材としての出会いしかありません(食卓にあがることはありませんが・・・)。
そこで今回の開催に先立ち、「深海魚 暗黒街のモンスターたち」という本を手にいれました。いろいろな深海魚の本なのですが、就寝前に読むとうなされそうな姿の生き物がたくさん載っています。深海の世界ではその奇妙な姿が普通なのでしょう。今回のカフェぺディアで、その不思議な世界に出会えるのを楽しみにしています。

第十九夜 「深海底の変わった生物たち~深海生物の世界~」

語り手 下村 通誉さん
     (いのちのたび博物館 甲殻類・貝類担当学芸員)
     http://www.kmnh.jp/staff/simomura.html

開催日時  平成21年8月25日(火)
        18:00開場~、19:30語りの時間~、20:30フリータイム~

「語りの時間」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。

※カフェでの飲食について
      18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
      19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
      20:30~    自由に食事をお楽しみください。
      飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
      お楽しみに!

参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)

場 所  「cream」
      北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
      TEL093-533-3311
      http://www.cream-colony.com/

座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は8/23日(日)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。

連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。