2008年12月15日月曜日
第十二夜、開催のお知らせ
しかも開催日の12/21は冬至ということで、「100万人のキャンドルナイト」http://www.candle-night.org/jp/index.htmlを開催する会場の「cream」はキャンドルの灯りでの営業となっており、普段とはまた違った雰囲気での科学夜話!また新しい世界が開けそうです。
今回は北海道、旭山動物園の副園長である坂東元さんを語り手に迎えて、「ニホンオオカミ」をテーマに開催します。
第十二夜 「動物となかよく暮らす方法-旭山動物園の革命児が語るニホンオオカミ絶滅の真実」
語り手 坂東元さん(旭山動物園副園長)
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/zoo/genntyann/sc02_gen1.html
http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/zoo/sc02_top.html
開催日時 平成20年12月21日(日)
18:00開場~、19:30開演~、20:30フリータイム~
開演前後の時間には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は12/19日(金)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください
2008年12月11日木曜日
第十一夜 「霊媒師あらわる!? 解剖男流死体蘇生-遺体科学の挑戦-」
今回のテーマは「遺体科学」です。
生物の骨に隠された生物の進化の歴史に魅せられ、骨格標本作りにはまっている管理人にとっては「解剖男」(講談社現代新書)の著者である今回の語り手、遠藤秀紀さんにお会いし、話を聞けるのをとても楽しみにしていました。
まだ、開演前ですが、いきなりテーブル配置は遠藤さんを囲んでのお食事会モードです。
いよいよ開演です。実はカフェペディアの前に、遠藤さんは到津の森公園でのイベントで二回の講演を行っており、カフェペディアでは遠藤さんにとって本日三回目のお話です。遠藤さん無理を言って申し訳ありません。
下の画像はパンダの死体です。
続いて、ツチブタ。ツチブタを知る人は少ないかもしれませんが、長く丈夫な爪で地面を掘り、シロアリなどを食べる動物です。さて、このツチブタの指ですが内側の指は深く折れるけど外側の指は深く折れないなぜか?
想像がつきません…。
これまたツチブタの腕の骨の動きを、ツチブタの遺体のMRI写真で再現した結果、内側の指で土をえぐり、その土を外側の指で体の外側の位置へ押しやることを一連の腕の動きで行っているのです!私のつたない文章ではわかりにくでしょうが、骨の動きをアニメーション化した映像を見せていただき、即、納得!!
と、管理人がへーっと思った話を書き上げればきりがないのですが、
「生きた動物の骨がどう動いているかの調査はほとんどされていない。」
えっそうなの?と思ったけれどもよくよく考えると動いている動物をレントゲンやMRI撮影することなんて確かに難しいことです。
管理人も骨格標本づくりから見出される生物の体のつくりの共通点や多様さに惹かれていますが、この骨格が生きているときはどのように動いているのか想像すらしていませんでした。生きものの体を支える骨は動きの源となるものです。それを知ることは、大げさに聞こえるかもしれませんが、地球上の様々な生物と自分とのつながりを知ることのような気がします。
「あらゆる遺体は知の宝庫である」と遠藤さんは講演の最初に示してくれました。「知」を求めることが人間の特性であるならば、遺体とどう向き合うべきか改めて考え、気づかされる日でした。
追記
後日、東京に行く機会があったので遠藤さんの勤務する東京大学総合研究博物館に行ってきました。これまでの博物館とは異なる古いけども新しい雰囲気を感じました。
2008年12月2日火曜日
第十夜「イランカラプテ~静江ばあちゃんが語るアイヌの「ウフフ話」~」
このポスターのフクロウは、今回の語り手であるアイヌの詩人であり、古布絵作家でもある宇梶静江さんの作品である古布絵「シマフクロウとサケ」の表紙です。
古布絵とは古い布にアイヌ刺繍をほどこしてたもので、宇梶さんの作品ではアイヌの伝承話が描かれています。
今回のテーマは「アイヌの”ウフフ話”」?ウフフ話とは何…事前確認によると”猥談”だということです。カフェペディアで”猥談”、十夜にして新しい領域に突入です。カフェペディアってなんでもありですね。
いつものように会場をセッティングしていたのですが、開始早々、自称35歳(実際は70うん歳)の宇梶さん「みんながこっちを見るからドキドキして話せないよー。」
ということで、急遽、イスを車座にセッティング変更!
カフェペディア、またもや新しい展開です。
それではウフフ話を…。が、宇梶さん「話そうと思って話す話じゃないよー。」
確かにそうです。いきなり猥談をはじめられても、正直戸惑ってしまいます。
今まで気づきませんでしたが、観客と同じように語り手も緊張するのです。語り手と一体となって語りの場を作り出していくことがカフェペディアに必要なことだと感じました。
車座になって、お酒と会話を交わしながら、ぽつりぽつりと話は広がっていきました。
アイヌの歴史、差別されることで伏せてきたアイヌの文化、関東での生活を経てアイヌであることを表現できるようになった宇梶さん自身の心の変化・・・
アイヌにとっての猥談、性というもののあり方も語っていただきました。アイヌの村落ではみんなが囲炉裏を中心にして語り合うそうです。猥談はそのコミュニケーションの流れの中で語られるものだそうです。
囲炉裏を囲んで大人は猥談で盛り上がり、傍らで子どもたちは遊んでいる。そんな中で現代のように隠されてゆがんだ”性”ではなく、自然なものとしての”性”のあり方を身に着けていく。
こんな話を聞いて、自然とともに生きるということは、単に生きる糧を自然から得て暮らす生活ということだけではなく、”生きる”こと全てを自然なこととして理解していくことではないだろうかと思いました。
講演(?)終了後は囲炉裏端でのお話に少し近づけたような気がします。

最初に紹介した古布絵、宇梶さん62歳にしてはじめたそうです。新しいことをはじめるにはきっかけとなる好奇心とそれを続けるエネルギーが必要です。年齢に関係なく、人間はそれを持ち続けることができる。
帰り際に宇梶さんと握手を交わしたとき、その手はやわらかな力強さを感じました。握手をしてそのような感覚を得た方は初めてです。何か熱いエネルギーが自分にも流れ込んでくるような気がしました。
2008年11月2日日曜日
第十一夜、開催のお知らせ
このお知らせをアップしている段階では、まだ十夜の語り手である宇梶さんにはお会いしていません。かなりパワフルな方だということで、今から夜に向けての体調管理(?)に勤めています。
さて、11月は二週連続!11月9日(日)に開催します。
第十一夜となるCafepediaのテーマは「遺体科学」!
語り手は、解剖男こと、遠藤秀紀さんです。
遺体科学というと海外ドラマの「CSI:科学捜査班」や「BONES-骨は語る-」などを連想される方が多いと思います。が、遠藤捜査官(?)は遺体から犯人を捜すのではなく、動物の遺体の解剖を通じて、生命の進化のなぞを解き明かす名捜査官です。
かくいう管理人も実は体に秘められた生命の進化の歴史に魅せられ、「ほねっこ倶楽部」なる活動を行っていますが、今回のCafepediaで「解剖男」として自らが覚醒してしまうのを恐れてつつも、非常に楽しみにしています。
第十一夜 「霊媒師あらわる!? 解剖男流死体蘇生-遺体科学の挑戦-」
語り手 遠藤秀紀さん(東京大学総合研究博物館教授)
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/endo/
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/endo/endo/
開催日時 平成20年11月9日(日)
18:00開場~、19:30開演~、20:30フリータイム~
開演前後の時間には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は11/7日(金)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください
2008年11月1日土曜日
第十夜のカフェペディアメニューです。
ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付)3種類よりお選びください。
・関門海峡たこのラグーとエリンギのパスタ
・ソーセージとじゃがいものグラタン(バケット付)
・キーマカレー
ケーキセット \750(1drink付)
・キャラメルチーズケーキ
・クルミのガトーショコラ
・もっちり紫咲米プリン
・抹茶のシフォンケーキ
これ以外のお客様はドリンクのみのオーダーとなります。
また、19:00~20:30の時間帯はドリンクのみのオーダー、講演終了後は通常メニューとなります。
2008年10月26日日曜日
第十夜、開催のお知らせ
とうとうカフェペディアの開催回も二桁に突入です。
この記念すべき回の開催は11月は月初め早々、日曜日の開催です!
今回の語り手はアイヌの詩人であり、古布絵本作家でもある宇梶静江さんです。
この場では明らかにしませんが、おそらくカフェペディア史上最高齢の語り手となるのではないでしょうか?
当日(11/2)の13:00からは到津の森公園にて 「アイヌの自然観~ともに生きる」を演題に講演会が行われます。そして、その夜にカフェペディアに登場!なんとパワフル!
しかも、カフェペディアではタイトル通り、昼の講演とは全く異なるお話になるようです・・・。イランカラプテとは?ウフフ話とは?すべてはカフェペディアにて明らかに!
第十夜「イランカラプテ~静江ばあちゃんが語るアイヌの「ウフフ話」~」
語り手 宇梶 静江(アイヌの詩人・古布絵作家)
http://www.frpac.or.jp/rst/sho/16sho03.html
http://www.fukuinkan.co.jp/detail_page/4-8340-2228-5.html
開催日時 平成20年11月2日(日)
18:00開場~、19:30開演~、20:30フリータイム~
開演前後の時間には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は10/31日(金)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。
2008年10月19日日曜日
第九夜「風と渦と橋…ちょっと危険な三角関係~風工学の世界~」

私的イメージでは、工学というと「いかに人間活動を向上させるのか」という学問分野のように思っています。
「風」+「工学」ですから、自然現象である「風」に対し、人間が知恵比べを挑む!といった話になるのでしょうか?
毎度のことながら、私にとっては全く未知の分野です。
今回の語り手は九州工業大学の木村先生です。
メールでのやりとりのみで打ち合わせをしていたので、会場のcreamの場所は分かるかなーと大通りに出て待っていたのですが、お店に戻るとすでに来場、食事を楽しんでおられました。「疾きこと風の如し」・・・。
講演開始早々に登場したのはアメリカ、タコマ橋です。
風でぐらぐら揺れて、あっという間に壊れてしまうという映像!
この落橋事件以降、科学的な視点が橋作りに組み込まれることになったそうです。
これは講演後に木村先生から聞いたのですが、木村先生が風工学の世界に進んだのは、中学(高校だったかな?)時代に授業で見た、このタコマ橋の映像が印象に残っていたからだそうです。
確かに、かなりインパクトのある映像です。YouTubeで見つけました。こちらです。
さて、科学的な橋づくりということですが、こんな橋の形なら、こんな風の影響があるという理論があって、コンピュータでシュミレーションして設計するというイメージだったのですが、実際は、橋の模型を作って風洞室で風をあてて、その影響を観測するという手法なのだそうです。単純な形でも風の影響をコンピュータ上でシュミレーションすることは、現在のコンピュータをもってしてもかなりの時間がかかり、結局は模型で実験するほうが確実だということです。
そういえば、「北京で蝶がはばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」といった表現を聞いたことがあります。バタフライ効果というそうで、「最初の条件の小さな差が時間とともに大きくなって、最終的には大きな違いとなる」ということをあらわしたものだそうです。
橋作りの模型実験でも、橋の上に一本のケーブルを通したり、転落防止の柵の形を少し変えるだけでも、風の影響は大きく変わり、再度、実験をしなければならないそうです。
明石海峡大橋では実際の設計ができるまでに百パターン以上(細かいものも含めれば千近く)もの橋の風洞実験が行われたそうです。 日本の橋づくりの技術は世界でもトップクラスだそうです。そんな日本において科学的な視点を取り入れた橋作りの第一弾が、実は北九州市の若戸大橋なのだそうです。そして、この若戸大橋の技術が、関門大橋、本四国連絡橋へと引き継がれたのだそうです。
なんと、北九州市には日本の橋の金字塔が二つもあったなんて!全く知りませんでした。
ここから先は、講演終了後のいつもの飲みながらの話を踏まえて、管理人が思ったことです。

こうした橋づくり技術を支えているのは、研究技術もさることながら、実際、現地で施工する作業員の方々の技術力が大きいのですが、近年は日本での大きなプロジェクトはなくなり、橋作りに欠かせない、巨大な風洞室の廃止や作業技術者の経験不足から、今後の橋作りニッポンを継続するには危機的な状況なのだそうです。
「プロジェクトX」ではありませんが、技術というものは伝える側と伝えられる側が途切れなく連続することで、向上していくものであると思います。継承が途切れた技術を再び取り戻すことはほとんど不可能なことなのではないでしょうか?例えば古代エジプトで巨大ピラミッドを建設した技術も継承が途切れることでその方法は謎に包まれ、その再現は空想の域を超えることができません。
もしかすると世界の七不思議とされる巨大建造物は技術を継承、向上していくためにエスカレートしていった巨大プロジェクトが国家の財政破綻とともにその技術の継承が途絶えてしまい、謎だけが残ってしまったというものかも・・・
決して肯定するわけではありませんが、無駄だとされ敬遠される巨大事業にも高度な技術力を継承し、高めていくという役割があるのかもしれません。
技術と知識とは異なると思います。知識は文字などで残せますが、技術は人と人のつながりで継承されるものだと思います。今回、日本の研究者がノーベル賞をとりましたが、そこにはやはり研究技術の継承という人と人との技術の継承があったからこその成果だったそうです。
インターネットが普及し、あらゆる物事がデジタルとしてあせることなく記録される時代になっても、我々が人間である限りは、人と人とのつながりでしか、継承し、向上していくことはできないと思います。カフェペディアも人と人とのつながりで何かが継承されていく場になることができるのでしょうか?
風工学の話から大きくそれてしまいましたが、そんなことを考えるきっかけを得た夜でした。
木村先生ありがとうございました。「人間モモンガプロジェクト」実現させたいですね。まずは保管場所・・・。興味のある方はカフェぺディアで管理人にお尋ねください。