いよいよ新しい年度が始まりました。しかしながら報告書は・・・。
気を取り直して、科学夜話Cafepedia第三十九夜、開催のお知らせです。
今回は(社)九州テレコム振興センター(KIAI)の広岡淳二さんを語り手に迎え、「情報通信技術」をテーマに開催します。
”IT”という言葉は今ではすっかり馴染み深いものになっていますが、私がパソコンをいじり始めた頃はMSXという規格のPCが全盛でありました。それを使ってBASICというコンピュータ言語を使ってブロック崩しゲームなどをプログラムするわけです。
その当時は”IT”といった言葉はもちろん聞いたこともありませんでした。電話機とカプラという装置を使って行うパソコン通信なるものもありましたが、子どもには手の届くものではなかったし、何につかうものやら”?”でした。
それが今やインターネット、携帯・・・”IT”は日常にすっかりとけこんでおります。今回のタイトルを決定するにあたって語り手の広岡さんと世話人の方々とのやりとりがいろいろとありました。広岡さんから提示されたタイトルには”IT”ではなく”ICT”と記載されていました。調べてみると”IT”は「Information Technology」ですが”ICT”は「Information and Communication Technology」だということです。「Communication」の違いですね。
私がパソコンをいじり始めた頃は、パソコン関連の情報は少なかったのですが、その分、同じ興味を持つ友達とあーでもない、こーでもないとパソコンをいじりながら情報のやり取りをしておりました。パソコンを通じて「Communication」を行っていたわけです。意味は少々違うかもしれませんが「ICT」をやっていたのかも知れません。
私の追想で前置きが長くなってしまいました・・・。
”IT”という言葉がすっかりなじんだ現在ですが、パソコンをいじっていた子どもの頃には全く想像できない世界でした。そして、これから先、”IT”はどのように進化し、どのような世界を創るのでしょうか?今回は未来に胸をときめかせる科学夜話になりそうです。
第三十九夜 「ひとつにしよう九州!~ITで明るい未来を創る~」
語り手 広岡 淳二 さん
((社)九州テレコム振興センター(KIAI)事務局長)
http://www.kiai.gr.jp
開催日時 平成23年4月28日(木)
18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~
「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は4/26日(火)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。
2011年4月21日木曜日
2011年3月21日月曜日
お詫びと訂正(至急!)
大変なミスをしてしまいました。
先日お知らせした
第三十八夜「自分を知ること、相手を理解すること~心理アセスメント入門~」
の開催日について誤りがありました。
平成23年3月23日(水)とお知らせしましたが、
正しくは平成23年3月22日(火)です。
明日の開催ですので、このサイトをご確認いただいた方々で今回のCafepediaへの参加をご検討されていらっしゃる方をご存じであればこの訂正についてお伝えいただければと思います。
なお、すでに本サイトに先日記載したお知らせ内容については訂正を行っております。
また、メーリングリストにおいても訂正の案内を送信させていただきました。
わたくし科学夜話Cafepedia世話人のミスでこのような事態になったことを深く反省するとともにお詫びします。
科学夜話Cafepedia世話人 梅野 岳
先日お知らせした
第三十八夜「自分を知ること、相手を理解すること~心理アセスメント入門~」
の開催日について誤りがありました。
平成23年3月23日(水)とお知らせしましたが、
正しくは平成23年3月22日(火)です。
明日の開催ですので、このサイトをご確認いただいた方々で今回のCafepediaへの参加をご検討されていらっしゃる方をご存じであればこの訂正についてお伝えいただければと思います。
なお、すでに本サイトに先日記載したお知らせ内容については訂正を行っております。
また、メーリングリストにおいても訂正の案内を送信させていただきました。
わたくし科学夜話Cafepedia世話人のミスでこのような事態になったことを深く反省するとともにお詫びします。
科学夜話Cafepedia世話人 梅野 岳
2011年3月15日火曜日
お知らせ 第三十八夜開催!
東日本大震災、いろいろと語りたいことはありますが、これが私たちの答えです。
科学夜話Cafepedia、いつものように開催します。
今回は福岡県立大学人間社会学部人間形成学科の講師で、臨床心理士でもある吉岡和子さんを語り手に迎え、臨床心理学の中でも「ロールシャッハを中心とした心理アセスメントと自分も相手も大切にするコミュニケーションであるアサーション」をテーマに開催します。
私の知識では、「ロールシャッハ」・・・なんとなく聞いたことがあります。「心理アセスメント」・・・?「アサーション」・・・??です。
今回のカフェペディアの開催に先立ち、いつものように吉岡さんにいろいろとお話を伺いました・・・。といいたいところですが、逆に私の方がいろいろな話をひきだされたという次第です。実はこれこそが臨床心理の入り口ではないのかと、勝手ながら思いました。
テーマのキーワードは専門的ですが、タイトルにあるように「自分を知ること、相手を理解すること」これに臨床心理学のアプローチがどう関わってくるのか、遠いようで、実は身近な臨床心理学の世界に今回のカフェペディアで出会えると思います。
第三十八夜 「自分を知ること、相手を理解すること~心理アセスメント入門~」
語り手 吉岡 和子 さん
(福岡県立大学 人間社会学部 人間形成学科)
開催日時 平成23年3月22日(火)
18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~
「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は3/21日(月)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。
科学夜話Cafepedia、いつものように開催します。
今回は福岡県立大学人間社会学部人間形成学科の講師で、臨床心理士でもある吉岡和子さんを語り手に迎え、臨床心理学の中でも「ロールシャッハを中心とした心理アセスメントと自分も相手も大切にするコミュニケーションであるアサーション」をテーマに開催します。
私の知識では、「ロールシャッハ」・・・なんとなく聞いたことがあります。「心理アセスメント」・・・?「アサーション」・・・??です。
今回のカフェペディアの開催に先立ち、いつものように吉岡さんにいろいろとお話を伺いました・・・。といいたいところですが、逆に私の方がいろいろな話をひきだされたという次第です。実はこれこそが臨床心理の入り口ではないのかと、勝手ながら思いました。
テーマのキーワードは専門的ですが、タイトルにあるように「自分を知ること、相手を理解すること」これに臨床心理学のアプローチがどう関わってくるのか、遠いようで、実は身近な臨床心理学の世界に今回のカフェペディアで出会えると思います。
第三十八夜 「自分を知ること、相手を理解すること~心理アセスメント入門~」
語り手 吉岡 和子 さん
(福岡県立大学 人間社会学部 人間形成学科)
開催日時 平成23年3月22日(火)
18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~
「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は3/21日(月)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。
2011年2月15日火曜日
お知らせ 第三十七夜開催!
前二回分の報告書がまだですが・・・。
なんと今月開催で科学夜話Cafepediaは三周年を迎えます!
「えっ!もうそんなになるの?」というのが、私の正直な感想です。
私自身のことでふりかえってみると、次から次へと科学夜話Cafepediaで出会う新しい世界をきっかけに自分の世界が広がった!というよりも様々な視点から自分の世界を考えるきっかけに出会い、より自分の世界を深く知り、そしてまだまだ自分の世界をよく知らないことに気づくようになりました。これからもどのうような人のどのような世界に出会えるのか楽しみであります。
「カフェペディアの準備、大変ですね。」と、よく言われますが、私がやっているのはお知らせを流したり、勝手気ままな報告書を書いたりするだけなのであります。これまで科学夜話Cafepediaが続いてきたのはボランタリーな(voluntary:〈人・行動など〉自由意志から出た,自発的な,自由意志をもった[によっ て行動する].)活動として、語り手の方、会場のcreamにも多くのご協力をいただくとともに、参加者も含めその場に集う全員のボランタリーな意思でつ くりあげられているということが大きな原動力になっています。これからも科学夜話 Cafepediaがみんなで作り上げる、より素敵な場として続いていくため、みなさんと楽しんでいければと思います。
で、四年目と突入する今回の科学夜話Cafepediaテーマは「超伝導」です!
超伝導!
私の中では液体窒素なんかで超伝導体と呼ばれる物質を冷やすと電気抵抗がゼロになって、その上に磁石がぷかぷか浮いているというイメージが浮かびますが、それ以上は・・・「?」です。
なんと今月開催で科学夜話Cafepediaは三周年を迎えます!
「えっ!もうそんなになるの?」というのが、私の正直な感想です。
私自身のことでふりかえってみると、次から次へと科学夜話Cafepediaで出会う新しい世界をきっかけに自分の世界が広がった!というよりも様々な視点から自分の世界を考えるきっかけに出会い、より自分の世界を深く知り、そしてまだまだ自分の世界をよく知らないことに気づくようになりました。これからもどのうような人のどのような世界に出会えるのか楽しみであります。
「カフェペディアの準備、大変ですね。」と、よく言われますが、私がやっているのはお知らせを流したり、勝手気ままな報告書を書いたりするだけなのであります。これまで科学夜話Cafepediaが続いてきたのはボランタリーな(voluntary:〈人・行動など〉自由意志から出た,自発的な,自由意志をもった[によっ て行動する].)活動として、語り手の方、会場のcreamにも多くのご協力をいただくとともに、参加者も含めその場に集う全員のボランタリーな意思でつ くりあげられているということが大きな原動力になっています。これからも科学夜話 Cafepediaがみんなで作り上げる、より素敵な場として続いていくため、みなさんと楽しんでいければと思います。
で、四年目と突入する今回の科学夜話Cafepediaテーマは「超伝導」です!
超伝導!
私の中では液体窒素なんかで超伝導体と呼ばれる物質を冷やすと電気抵抗がゼロになって、その上に磁石がぷかぷか浮いているというイメージが浮かびますが、それ以上は・・・「?」です。
ということで今回の開催に先立ちまして、今回の語り手、福岡大学の西田さんの研究室にうかがい、打ち合わせと称してあれやこれやとカフェペディア開催の前に楽しませていただきました。そのときの様子がこれです!

浮いています!
「磁石を同じ極で向かい合わせれば反発し合って浮くじゃないか!」って思う方もいるかもしれませんが、何の支えもなく一点で浮き続けさせることはできません。やってみてください。それが超伝導の状態になると写真のようになるんです!これはピン止め効果と・・・詳しい話と私の感じたこの驚きはぜひカフェペディアで体感していただければと思います。ということで、前置きが長くなりましたがお知らせです。

浮いています!
「磁石を同じ極で向かい合わせれば反発し合って浮くじゃないか!」って思う方もいるかもしれませんが、何の支えもなく一点で浮き続けさせることはできません。やってみてください。それが超伝導の状態になると写真のようになるんです!これはピン止め効果と・・・詳しい話と私の感じたこの驚きはぜひカフェペディアで体感していただければと思います。ということで、前置きが長くなりましたがお知らせです。
第三十七夜 「不思議な現象、超伝導。そのヒミツに迫る!!」
語り手 西田 昭彦 さん
(福岡大学理学部物理科学科超伝導物性 教授)
http://www.sp.fukuoka-u.ac.jp/section/solid2/nishida/mokuji.htm開催日時 平成23年2月23日(水)
18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~
「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は2/21日(月)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。
連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。
2011年1月27日木曜日
第三十六夜のカフェペディアメニュー
第三十六夜のカフェペディアメニューです。
●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
●ディナーセット \1250(1drink、プチサラダ付) 3種類よりお選びください。
・キーマカレー
・ソーセージとほうれん草のトマトソースパスタ
・鶏と緑野菜のクリームシチュー(バケット付き)
●デザートセット \750(1drink付)
・栗のパウンドケーキ
・チェリーのチーズケーキ
・くるみのガトーショコラ
・もちもち紫咲米プリン
2011年1月16日日曜日
お知らせ 第三十六夜開催!
今年最初のカフェペディア、テーマは「動物園の可能性」です!
北九州市の動物園と言えば、到津の森公園
2002年に民間から市へと運営が移った動物園なのですが、その当時、私は川端裕人さんの「動物園にできること」という本を読み、動物園という存在についていろいろと考え、そして、個人的な趣味で日本全国の動物園を巡ったりもしました。その際にズーラシアにも見学(遊び)に行ったのですが、そのコンセプトや運営思想に「こんな動物園もあるんだー」っと衝撃を受けました。今回のカフェペディアではタイトルにあるように、そのズーラシアのさらに深~い、アンダーグラウンドな部分に出会えるということで、さらなる衝撃が待ち受けているのでは!っと今からドキドキしております。
第三十六夜 「アングラズーラシア ~動物園のアートな挑戦~」
語り手 長倉 かすみ さん
(横浜市立よこはま動物園ズーラシア)
http://www.zoorasia.org/
開催日時 平成23年1月28日(金)
18:00開場~、19:30語り手の話~、20:30フリータイム~
「語り手の話」前後には語り手とのフリートークをお楽しみください。
※カフェでの飲食について
18:00~19:00 自由に食事をお楽しみください。
19:30~20:30 ドリンクのみご注文できます。
20:30~ 自由に食事をお楽しみください。
飲食メニューについては後日、改めてお知らせします。
お楽しみに!
参加費 無料(飲食については各自でお支払いください。)
場 所 「cream」
北九州市小倉北区馬借1丁目15-8藤本ビル1F
TEL093-533-3311
http://www.cream-colony.com/
座席などの準備のため、事前におおよその参加人数を把握必要があるため、現段階で参加します。という方は1/26日(水)までにpost@cafepedia.net 担当 梅野 までご連絡ください。
連絡なしでも参加できますので、「急に時間が空いた!」、「今日はちょっと寄り道して帰ろうかな・・・」などなど、お気軽にご参加ください。
2011年1月12日水曜日
報告書 第三十四夜「建築史家のお仕事~身近なたてものを見る眼~」
昨年11月24日に開催した第三十四夜の報告書です。

ですが、倉方さん曰く、伊東忠太がおもしろいのは建築史家としてではなく、建築家として生み出した建築なのだそうです。紹介していただいた築地本願寺の建築はお寺でありながら、外観はインド風のつくり、内部にはステンドグラスがあり西洋風と思いきや、イスラム風のアーチがあったりといろいろな地域の歴史を折衷したデザインの建築です。また震災祈念堂は寺や神社風でありながら祈りの場所として内部は天井が高く、教会のようなつくりになっています。伊東忠太の時代の建築はゴシック様式とかロマネスク様式とか全体を整えた様式で構成するものであったのですが、伊東忠太はいろいろな様式を折衷して作り上げていったわけです。
この夜は西日本工業大学の倉方さんを語り手に迎え、「建築」をテーマに開催しました。
私も仕事で「建築」に関わることが少なからずあるのですが、「建築」=「”建物”をつくること」というイメージで、見た目のかっこよさを考えるのが「建築」デザインということかなー程度にしか考えたことはありませんでした。
今回の語り手の倉方さんは建築史家です。まず、建築史家という肩書きの方と出会うことがはじめてです。建築史って○○時代に○○という建築様式があって・・・とか、○○という建築家は○○という建物をデザインしたとか、どちらかというと歴史的な記録を収集し、整理していくことだろうというのが、建築史という言葉を聞いたときの最初のイメージでした。
建築士になるためには建築の歴史である建築史が必修なのだそうです。数学や物理にはその学問体系自身に歴史という分野がないのに建築ではその分野の一部分として建築史があるのか?例えば数学や物理の方程式を使う時にはどうやってその方程式が発見されたかという歴史の知識は必要ありません。なぜなら、方程式そのものが歴史を含んでいるからです。言い方を変えると発展してきた歴史の成果が方程式なのです。
それでは建築はどうなのか?建築は一方向に進歩してきたものではない。昔の建築でも心地よいということが多々あります。建築という概念の中には必ず人間が入ってきます。なぜなら、心地よいとか美しいとか感じるのは人間だからです。それじゃあ、人間そのものは進化しているかというと、進化しておらず、ただ過去の蓄積があるのみです。ということで「建築は進歩していない、なぜならば人間が進歩していないから」となるわけです。
これを聞いて、哲学思想などの分野にも通じるものがあると感じました。哲学思想においても古いものは全く使えないというものではなく、ギリシア哲学や儒教、老荘思想などなど大昔に考えられたものが未だに輝いていて、むしろ現在の哲学思想はそれをこねくりまわしているにしかすぎないと感じるからです(私は哲学思想を専門的に勉強したわけではありませんので、あくまでも素人の感じたこととしてお読みください)。それはやはり、哲学思想が人間そのもののことであり、その人間自体が進化していないからだこそなのではないでしょうか?それでは人間の進化とは何か…。とあらぬ方向へと思考がさまよって行きそうになりましたが、気を取り直して報告書を続けます。
さてそれでは、他の分野と違って、建築にはなぜ建築史があるのか?建築は進歩しておらず、現在においても過去の建築は変わらずに魅力あるもの、使えるものとしてあり続けるというわけです。
極端に言うと一つ一つの建築が独立した学問体系というか、存在であって、そう考えると建築史とは単に建築の歴史ではなく、無数に散らばる個々の建築という存在を建築史家が結び付け、一つの形として組み立て、そこから何かを見出して行くことであるように思えました。
そして話題は日本で最初に「建築」という分野を確立した建築家であり、そして最初に「建築史」を確立した建築史家である伊東忠太の話へと進みました。建築史家としての伊東忠太は法隆寺の研究を行うなど、日本で最初の建築通史を整理したそうです。建築の歴史を整理するということは、日本という国が昔からまとまりがあって国としてなりたっていたんだという説明となり、日本という国を定義し、国家を維持するという目的があったそうです。これを聞いて歴史とは何ぞやということを深く考えさせられました。

ですが、倉方さん曰く、伊東忠太がおもしろいのは建築史家としてではなく、建築家として生み出した建築なのだそうです。紹介していただいた築地本願寺の建築はお寺でありながら、外観はインド風のつくり、内部にはステンドグラスがあり西洋風と思いきや、イスラム風のアーチがあったりといろいろな地域の歴史を折衷したデザインの建築です。また震災祈念堂は寺や神社風でありながら祈りの場所として内部は天井が高く、教会のようなつくりになっています。伊東忠太の時代の建築はゴシック様式とかロマネスク様式とか全体を整えた様式で構成するものであったのですが、伊東忠太はいろいろな様式を折衷して作り上げていったわけです。
ということで現在、伊東忠太という人は建築史を語る正統な研究者としてまた異端の創造者としての二つの評価がされる魅力的な人なのだそうです。
伊東忠太は建築哲学という壮大なテーマで大学の卒論を書こうとしたのだそうですが、未完に終わっており、その後それに対するリベンジとしてでしょうか、3年かけて世界一周の旅をしたそうです。その旅は一人旅であり、建築とは何かを考える旅だったのではないかと倉方さんは語りました。
自分なりに世界をどう捉えるかを考えるのが建築家であり、そしてそこから新しい概念、思想を表現する。伊東忠太以前の建築家は○○様式をなぞるのみでしたが、彼は世界を旅し、自分なりの世界の捉え方を身に付け、それを建築として表現した最初の日本人なのでしょう。
建築家ではない私は「自分なりに世界をどうとらえるのか?」ということは「生きる」ということそのものではないのかなーと思います。私は生物学や生態学に興味があり、その視点で世界をとらえてきました。しかし、カフェペディアを通じて様々な人達に出会い、そして語り合うことで、私の世界の捉え方は大きく広がったように感じます。相変わらず、生物学や生態学がその基盤にあることは確かなのですが、その基盤をもっと俯瞰で眺めるというか、例えば森という環境を昆虫の視点で見たり、宇宙からの視点でみたりとか・・・。私の中での生物学や生態学の存在する位置が大きく変化したように感じています。伊東忠太は3年かけて世界一周をして自分なりの世界の捉え方を探しましたが、私は3年間のカフェペディアを通じて(なんと2011年2月でカフェペディアは3周年です)、ぼんやりと自分の世界の捉え方が見えてきたように思えます。そしてそれはこれからもさらに変化していくように感じています。
さて、建築史家としての倉方さんは伊東忠太の研究を通じて、なぜこの人はこんな建築を作るのか?なぜこの人はこんな風に世界を捉えているのか?ということに興味が進み、今は現在の建築家と実際に会い、語ることを積極的に行っているそうです。


倉方さんが行ったおもしろい試みを紹介していただきました。建築家が影響を受けた本について語る「建築家の読書術」というイベント(本にもなっています)では、ゲストとして建築家が招かれるのですが、建築の話は一切せずに、好きな本についてひたすら語ります。一人の建築家が紹介する本のテーマはばらばらだけど、話を聞いているうちになんとなく全体がつながってくるのだそうです。
倉方さんは建築とは建築物や建物とは違うものであり、建築家が世界をどう捉えるか、そしてそれをどう世界に投げ込んでいくか。ということであり、そうした自分なりの世界観をつくるのに本はすごく役立つということを語られました。私も昆虫、植物、宇宙などの自然科学系の本から様々なマンガまで様々な本をテーマからすると無秩序に読みますが、不思議と自分の中ではその一つ一つがつながっています。あとはそれをどう世界に投げ込んでいくのかというところですが…。


建築をどう見るのかという点に話は進みました。
これは、倉方さんの研究室に事前打合せと称して遊びに伺った際に出た話とつながるのですが、花の形を観察するときに花だけを見ていたのではその形の意味がわかりません。しかし、その花に昆虫がやってくるととたんにその形の意味が見えてきます。例えば、蜜を吸う昆虫に花粉が必ず付着するような花の形であったりなど、昆虫と花の関係性の中でその意味がわかるのです。建築も同じようにその建築があ場所に行って、その建築を見てみるとそこで生活する人との関わりから建築の意味がわかってくるのだそうです。
「建築物」が「buildings」と数えられる名詞であるのに対して、「建築」は「architecture」と数えられないもの、すなわち抽象概念です。その抽象概念である建築の読み解き方の一つが建築史であるのだそうです。「建築物」としてではなく「建築」としてみる。そういう視点でまちを見てみるともっと楽しめると語られました。


語りの時間の後は恒例(?)のアフターカフェぺディアです。今回は多くの建築家の方々が夜遅くまで語りあいました。残念ながら私は風邪をこじらせてしまい声が出なかったため、話を聞くだけでしたが・・・。次回は大いに語り合いたいと思います。
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